文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
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書評:鉄子の旅1~3

2019-02-24 10:00:35 | 書評:その他
鉄子の旅 3代目 (3) (サンデーGXコミックス)
クリエーター情報なし
小学館

・霧丘晶

1~3巻までのレビューとなります。

 横見さんのお守係を託された3代目。この3代目になって2年半、初代鉄子の旅で第1旅が行われたのが2001年7月29日というから漫画家を変えて、もう20年近く続いていることになる。この間、ブームを巻き起こした初代、絵は下手だがどこか味のある2代目、そしてこの3代目へお守係が引き継がれたことになる。ちなみに、横見さん本人は、2代目までの漫画に出てくる自分は大分脚色されていると言っていたようだが、やっぱり漫画通りの人だったようだ(笑)。

 記念すべき第一度は、恒例の久留里線全駅下車の旅。ちなみに初代も2代目もまず最初にこの洗礼を受けている。これは、ダイヤグラムを作成して、上り下りの列車にうまく乗ることにより、効率的に全駅を制覇しようというものだが、結構ハードである。

 この3代目が始まったときのサンデーGXの編集長が、初代鉄子の旅担当編集だったイシカワさん。どんな感じだったのか初代の第1巻をひっくり返して、昔はかなり初々しかったことを実感。横見さんも若い(笑)。あれ、でもこのころは「スピリッツ増刊IKKI」や「月刊IKKI」に連載していたはずだと思ったら、どうも3代目から、月刊サンデーGXに連載されているようだ。

 記念すべき100旅目も終わり、この3代目による鉄子の旅も3巻完結となるはずだったが、現編集長の鶴の一声で、もう1巻出ることになったらしい。この時初めてイシカワさんが編集長でなくなったことを知り、いつも鉄子の旅について行っているので、もしかして仕事をしないので格下げになったのかと心配したが、ネットで調べてみると、「第二コミック局 サンデー企画室 編集長」になって、サンデーGXの編集長は2017年の時点でノリマツさんという人になっていたようだ。でもデータを見ると、人事異動の後もイシカワさんは旅に参加している。もしかして新部署って暇なのか?

 なんやかんや言いながらも(霧丘さん、横見さん、イシカワさん、カミムラさん)+ゲストによる珍道中はとっても楽しい。鉄の人には「鉄子の旅」はもはやバイブルだろう。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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