文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学再入学申請

2019-02-13 22:11:58 | 放送大学関係
 今日からいわゆる「裏技」により、先般受けた単位認定試験に合格しているかが分かる。評価は分からないが、一応合格はしているようで、5回目の卒業がほぼ決まった。ということで、再入学申請と科目登録申請を行った。申し込んだのは、

1750046:情報理論とデジタル表現(’19)
2527006:表計算ソフトで学ぶ統計分析入門
2527219:標準化と情報化社会

の放送授業1科目、面接授業2科目である。最後のやつは、自分が所属する学習センター以外で行われるので、決まったら宿を予約しよう。今回裏技で確認しただけなので、万が一卒業できない場合には、今登録しているやつの単位を取ればいいだけだし。

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書評:絶筆

2019-02-13 10:45:09 | 書評:その他
絶筆 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

・野坂昭如

 本書は、野坂昭如氏が2003年に脳梗塞を発症した翌年から、2015年に急逝するまでに書いたエッセイを集めたものだ。ほとんどが亡くなるその日までの日記形式となっているが、エッセイ集と言った方が実態に近いだろう。

 収められている内容は、自身の病気とそれに伴うリハビリのこと、家族のこと、政治に関すること。そして戦争の記憶。色々なテーマについてユーモラスに、時にシニカルな筆致で書かれている。

 野坂昭如氏は、作家活動だけでなく歌手など多彩な活動をしていたことで知られている。ご本人は、「黒の舟歌」が唯一のヒットソング(p11)だと言っているが、私にはあの歌は、長谷川きよしさんの持ち歌だというイメージがある。それよりは「マリリンモンロー・ノーリタン」というフレーズが頭の中に響き渡っているのであるが、数字としては「黒の舟歌」の方がよかったのだろうか。

 著者の作家としての代表作は、なんといっても「火垂るの墓」だろう。毎年のように、終戦時期になるとテレビで放映されるので視たことのある人が多いと思う。もちろん著者の戦争体験がベースになってはいるのだが、実際にはそれほど優しい兄ではなく、その贖罪の気持ちが、あの作品を書かせたようだ。

「なにより作品自体、実体験の如く受け止められているが、事実は違う。ぼくはあんなに優しい兄ではなかったという罪悪感があった。」(p31)


 日記形式で書かれた部分は「だまし庵日記」というタイトルとなっているが、その日付を見ると、まさに亡くなったその日、2015年12月9日まで書かれているのが分かる。その夜亡くなったということだから、まさに急逝だったのだろう。調べてみると心不全らしかった。人間一寸先は闇。何が起こるか分からない。それは特に歳を重ねるとなおさらだ。だからこそ毎日を私たちは力いっぱい生きなければならないのだろう。

☆☆☆

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