小さいころ勇者に恋して、勇者パーティに入りたいと肉体改造に取り組んだ主人公。めでたく勇者パーティに入れたのはいいのだが、肉体改造に励み過ぎて、パーティの誰よりもぶっちぎりで強くなってしまった。
そのせいか、まったく女扱いされず、このままでは女子力の高い魔法使いに勇者をとられてしまうと焦る主人公。何とか女子として勇者に認めてもらおうとどたばたあがく女戦士の行動が笑える笑える。
とにかく女戦士の行動は爆笑の連続。恥ずかしがって勇者をたたいたりしてしまうのだが、力が強すぎて勇者は大怪我をしたり、死んでしまったりする。それを何とかパーティメンバーの女僧侶が復活させているらしい。
特に笑えるのが、主人公がひ弱でおしとやかな職種を目指して「転職神殿」で「遊び人」にジョブチェンジするエピソード。女性はバニーガール、男性はピエロになるらしい。もちろん女戦士がなりたかったのはセクシーなバニーガール。これで勇者を悩殺したかったようだが、なったのはなんとピエロ。どうも筋肉量で男と判断されたらしい。
といって、別に女戦士がゴリラのような容姿という訳ではない。とっても可愛らしい女の子なのに、みな扱いがひどすぎる(笑)、まあそこが笑えるんだが。本書から読み取れることは、何事もやりすぎてはいけないということかな。
☆☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。