以前深夜アニメでやっていた「亜人ちゃんは語りたい」なお、「亜人ちゃん」は可愛らしく聞こえるように「デミちゃん」というらしい。この作品では亜人は普通の人から突然生まれるらしい。だからヴァンパイアの小鳥遊ひよりの双子の妹のひまりは、普通の人間なのである。もっとも亜人だからといって特別な能力を持っているわけではない。ひよりは、別に人に噛みついて血を吸うのではなく、国から支給される血液を可愛らしく飲むだけである。そして日光が苦手。雪女の日下部雪は、少し冷気を出せるが、あまりコントロールはできていないようだ。そして暑さに弱い。
しかし、不思議なのはデュラハンの町京子だ。なにしろ頭の部分が、常時体から離れているのだ。傍から見れば、頭部のない体が生首を抱えているように見える。この頭部と体を繋ぐ首の部分は、異空間にあるらしい。でも、それ以外に特別な力は持っていない。
この(5)巻では、新たなデミちゃんが登場する。座敷童、霊能者である。なんと霊能者は、高橋陽子という女子大生で、デミちゃんたちが信頼している高橋鉄男先生の姪にあたる。大学時代から亜人の研究に興味を持っていた高橋先生だが、なんと姪っ子が亜人だったというオチ。なぜ霊能者が入っているのかと思うのかもしれないが、異空間の存在を見ることができるかららしい。座敷童は異空間に常時いる亜人ということで、その姿は陽子だけが見ることができる。他の人には座敷童は見えず、陽子が変なことをやっちいるように見えるのだ。そして(7)巻では沖縄からの短期留学生としてキジムナーの亜人が登場する。
どのデミちゃんも可愛らしくっていいのだが、果たして今後新しいデミちゃんが登場してくるのか、それともデミちゃんの秘密をもっと掘り下げる方向にいくのか。
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