美少女中学生でクラス委員の佐伯さんは眠るの大好き。特に5時間目は寝ると決めているようで、必ず熟睡する。しかも居眠りするために、予習は完璧。同級生の時宮スグルは、そんな佐伯さんが大好きで、佐伯さんが快眠できるよう、色々と手を貸す。
この作品は、そんな佐伯さんがあの手この手で惰眠をむさぼる手段を描いたものである。理科実験の授業ではさすがに眠れないと思うのだが、その考えは甘い。佐伯さんは、要所要所では起きているのだが、細目に熟睡している。もちろん要所要所で起こすのはスグル君の役目。そして、教師に居眠りが見つからないように色々なトリックを駆使する。その姿は、スグル君に言わせれば「惰眠界のホームズ! いやモリアーティ!」ということらしい。いや惰眠界ってなんだよと問い詰めたくなるが、ここは我慢。
そんなに眠りたいのなら、腹が痛いとか言って保険室へいけばいいのにというスグル君に「去年やってみたが、罪悪感で一睡もできなかった」らしい。「だから私はちゃんと教室で眠るの」ということらしい。「ちゃんと」の使い方がおかしい気がするが、佐伯さんにも色々拘りがあるようだ。
さて、スグル君だが、佐伯さんが大好きな幼馴染の「あっくん」が教育実習で来ると聞いてヤケになる。その呼び方からてっきり男だと思っていたらなんと安藤君子という女性。(ちなみに安藤さんは佐伯さんのことを「さえさえ」と呼ぶ)
とにかく佐伯さんが惰眠をむさぼる姿が面白い。次はどんな手段で居眠りをしようとするのか。とにかく眠るのが大好きな佐伯さんがあの手この手で惰眠をむさぼると言う話なのだが、これが意外と面白い。
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