これもなろう系の小説によくある追放ものの一つだ。追放もののパターンは大体同じである。パーティであまり活躍しないような者を、無能として追放する。しかし、追放された者は本当は役立たずでもなんでもなく、ものすごく有能で、とにかくいろいろな仕事をこなしていた。役立たずのように見えたのは、他のメンバーにまったく人を見る目がなかったことと、あまりにも他のメンバーが無能すぎて、追放された者が真価を発揮する暇がなかったということである。
そして、追放する側は、違うものもあるが、ほとんどが勇者パーティである。そしてパーティの要となる人物を追放してしまった勇者パーティは次第に衰退の道をたどっていくのである。つまりいわゆるざまあ小説でもある訳である。
こうしてみると、勇者って、中にはそれなりに描かれたものもあるが、大体は悪役、敵役として描かれることが多い。それにしてもこんな連中が勇者になれる世界って?
一方追放されたロイドは、Sランクパーティに加わることになり、その真価をいかんことなく発揮していく。
これは、実在の企業なんかにも言えることで、周りが無能ばかりだと、有能な社員が正しく評価されないということにも似ている。
最後は囚われの獣人美少女が出てくるが、果たしてどのような展開を見せるのだろうか。
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