なつかしの柔道一直線。一言で表せば、柔道を題材としたスポコンものだ。大昔にテレビドラマでやっていたが、調べてみると、放映されたのが1969年から71年にかけてである。今から半世紀以上前の作品で、ドラマの方はツッコミどころが多かったが、 マンガの方も時代を感じさせるところがある。
この第1巻では、ドラマでは桜木健一さんが演じていた一条直也が、高松英郎さん演じる車周作の押しかけ弟子になって、必殺技の二段投げに開眼するまでだ。舞台は東京だとばかり思っていたが、九州の小倉が舞台であることや、ドラマでは吉沢京子さんが演じていた高原ミキ(ミキっぺ)が直也より1つ上といったことはこの第1巻を読んで初めて知った。
柔道一直線で最も有名なのは近藤正臣さん扮する結城真吾が足でピアノを弾く場面だと思うが、残念ながらこの巻ではまだ出てこない。もっともあれは主人公が高校生になってからのエピソードだが、今はまだ中学二年生。
まあ、今見るとかなり荒唐無稽なところもあるが、昭和の時代はこんな漫画があったということで、懐かしさも結構ある。ちなみに作画担当の永島慎二は梶原一騎と漫画観が異なるということで降板し、最期は斎藤ゆずるが引き継いでいる。
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