この作品を一言で言えば、なろう系異世界復讐ものとでも言うのだろうか。勇者パーティに所属していたクロムは、聖女イリーナと結婚する約束をした。ところが、仲間だと思っていたパーティメンバーから手ひどい裏切りを受けてしまう。魔力が使えなくなった変わりにEXスキル「固定ダメージ」に目覚め、裏切りものたちに復讐を果たしていく。
この手の作品には、勇者パーティというものはクズの集まりに描かれることが多い。この作品に出てくる勇者パーティも例に漏れずクズの集まりだ。
主人公は、元パーティの連中に復讐をしていくのだが、この1巻では、戦士ライオットと聖女イリーナに復讐を果たす。しかし、勇者は神が選ぶという設定だ。なぜ神様なのに、こんなクズを選ぶのだろう。もっとちゃんとしたやつを選べよと思ってしまう。
ライオットもイリーナもクズ中のクズと言った連中だ。そして、イリーナはそれに加えてビッチ中のビッチ。自分が成りあがるためなら平気で股を開く。クロム君、惚れた弱みでビッチということに気が付かなかったんだろうな。もっと人の心の奥底を読めるようにならなくっちゃ。でもイリーナへの復讐が彼女を魔獣に変えること。でもどこか愛嬌があるのではないだろうか。ビッチはビッチらしくもっとおぞましく描いてもいいのではないかと思う。
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