曇り、20度、90%
昨年、香港金鐘にあるレンクロフォードのインテリア用品の店に大きなテラリュウムが飾ってありました。ちょうど手入れをしている方がいたので、厚かましくも作り方を習いました。見た目にも簡単です。いつかテラリュウムをと思って買っておいたガラスの入れ物も、3つほどありました。早速、かなり自分勝手に3つのテラリュウムを作り、自己満足。ところが、この夏、中に入れている小型植物は大きく生長して、器から頭も出し始めました。
9月頃から、花市通いが復活しました。足が遠のいていた九龍サイドの太子にある大きな花市です。花は相変わらずの花たちですが、テラリュウムやヒーリングを目的にしたグリーンのアレンジが、ここ香港にも随分と浸透して来ているのを感じました。昔から、いい輸入の花を扱っている老舗の花屋の一軒が、新しくグリーンばかりの店をオープンしていました。輸入元はオランダと日本です。店先の鉢植えも、珍しいものばかりです。店の奥には、テラリュウムが飾られていました。中でも立派な大きさのもの、ほかのテラリュウムと雰囲気が全く違います。日本庭園を思わせる端正さです。お値段を見て、またビックリ。$3000を越しています。日本円で30000円強。お店の人に尋ねると、やはり日本からの輸入物でした。
家に帰るや、我が家のテラリュウムの改造計画を練りました。すぐに作ると、今見たばかりの物まねになりそうです。まずは、今ある植物を鉢植えに帰ることから始めました。
香港は、以前から盆栽のようなものが売られていました。盆栽にしてはちょっとお粗末、溜められた木の下に、小さな瀬戸物の老人や船などがおかれているものです。あらあら、日本の盆栽の真似ね、と思っていた私。実は、この中国の盆景、こちらが日本の盆栽の原型だと知ったのは、つい先頃のことです。日本からのテラリュウム、見事に盆景の流れを汲んでいるようです。
さて、新しく作った、 我が家のテラリュウム。オーストラリアの苔を使っています。ボリュウムがある苔で、面白みがあるのですが、地をはうような苔ではありません。実は、作ってもう既にひと月以上たっています。苔の育ち具合を見守っていました。
苔には、ほかの植物が寄生することもあるようです。花が咲いたりしない代わりに、こういう楽しさを持っているのが苔のようです。徐々に、
思うような感じに仕上がって来ています。
このオーストラリアの苔とは別に、香港の山の苔をとって来てみました。湿度の高い香港、岩肌の苔の美しさは、目にも鮮やかです。 湿度によって、緑の色が変わります。こちらは、ガラスのクロッシェに入れて、ただいま成育中です。
鉢植えにしたテラリュウムの元住人も、ますます背が伸びています。