小雨、27度、87%
パンメーカーが香港でも急に普及してきました。パンメーカーは持っていませんが、こねるだけ、発酵させるだけにパンメーカーを使っている方もいます。パン作りは、はじめると、のめり込んでしまうもののようです。パンを作り始めて30年以上がたちました。それでも、時折大失敗を繰り返します。勘が身につくまで、時間がかかったのがプルマンローフとフランスパンです。便利な新製品も出てきます。繰り返し使えるオーブンシートとして、スリパットを求めたのは5年程前のことです。オーブンでも使えますし、こねる時に使ってもくっ付きません。先日、このスリパットの黒いものが売られているのを見つけました。箱書きを読むと、パン用だそうです。 我が家のオーブンにピッタシサイズではありませんが、スリパットと同じメーカーのスリパンを求めてみました。スリパンは、メッシュになっています。きっとこの小さな穴がパンを焼くのにいい具合なのかも知れません。
フランスパン用の小麦粉は、イギリスのメーカーから出ている、フランス産小麦粉をフランスの工場で作ったものを使っています。日本で売られているリスドォルなどに比べると、生地がベトベトになり易く扱いにくいのが難点です。
フランスパンは、香り、パリッとしたクラスト、つやのある気泡を持つ歯ごたえのあるクラム、パッカリと開いたクープ、これら全てを持ったフランスパンを家庭で焼くのは至難の業です。家庭用のオーブンでは、充分な温度が出せません。しかも庫内が狭いので、ドアの開け閉めだけでも急に温度が下がります。そのうえ、オーブンの個体差もあるので、まずは、オーブンと仲良くすることが大事です。
いい焼き色に焼けたフランスパンに入ったクープに、憧れます。 私がクープを入れるのに使っている、片刃のカミソリです。25年前、香港に来てすぐに中国百貨で買った5箱の最後の一箱です。クープ用のカミソリも日本では売られていますね。
蒸気をたてて作るフランスパン、蒸気をたてるための小石は パンを作り始めた時に買った物ですから、日本からの引っ越しの荷物に入っていました。
失敗も多いけど、難しいから楽しいのがやはりフランスパンとプルマンローフです。
焼き上がる前の匂いは、どんな時もワクワクします。 スリパンを使ってもスリパットの時とさして変化は見られません。強いていえば、パンの底に編み目が付いたことだけです。まだ、一回ではよく解りませんね。さあ、失敗しても懲りずにパンを焼き続けましょう。