雨、28度、89%
9歳のモモさんは、以前に比べて、動きがゆっくりになってきました。もちろん寝てる時間も長くなりました。自分の身に振り返ってみると、よく解ります。歳をとるということです。そんなモモさんが、息も荒く家の中を歩き回るのは、美味しいものを待っている時か、悪いことをしようとしている時です。
家にいるのに、モモさんをかまってやれないことがあります。手仕事に熱中している時や、お手紙を書いているとき。昨日は、たくさんの電話がかかってきます。家の電話です。受話器を手に、椅子を引き寄せて話し込んでいました。足元で、膝に乗せろとうるさいモモさんです。でも暑いし、片手は受話器、空いた手で頭なんか撫でていたのですが、お気に召しません。奥の部屋に入ったかと思うと、ミーのぬいぐるみをくわえて、私の横を素早く通り過ぎます。あー、それだけはご勘弁ください。急ぎ電話を切って、 返してちょうだい。ミーの頭は、毛糸で出来ています。モモさんが時折振り回すので、髪が乱れ始めています。これ以上ひどくなる前に、取り戻さなくては。
返して、と手を出すと、ウーッと唸って、 しっかり抱え込みます。
ミーのぬいぐるみは、モモさんのおもちゃ籠に入ってはいません。私のベットの横に置いています。モモさん、ミーは私のものだと認識しているのでしょうか?お客様がみえて、モモさんにかまってやれない時は頻繁にミーを持ち出してきます。最初は、お客様にお披露目しているのと思っていたのですが、どうやら、ミーを引っ張り出してくる時は、私に当てつけのようです。どうです、見出し写真のしたり顔。