チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ちろり

2013年08月05日 | 身の回りのもの

晴れ、25度、87%

 酒を注ぐ器も、形、素材いろいろあります。徳利は、時代によって流行があるようで、ポッテリと注ぎ口が大きかった徳利が、今では小振りなものに変わって来ています。昔は、樽や一升瓶に入っていたお酒ですから、酒注ぎは必需品、最近のようにシャレた小瓶ならそのままテーブルにも出すことが出来ます。

 我が家の主人は、実は、日本酒がお好きです。もちろんワインも好きでしょうが、心底好きなのは、日本酒。それでも、体の調子を整えながら、以前に比べると量をずっと減らしているようにみえます。私が、あまり日本酒を飲まなかったので、杯、ぐい飲みはひとつず主人用に求めてきました。酒注ぎも焼き物、硝子、塗りと季節を考えて使い分けます。日本酒を飲まない私が買い揃えるものですから、時には、掌に収まりの悪いぐい飲みだったり、口当たりの重い杯だったりするかもしれません。お酒の好きな人は、それなりにこういう杯、見込みの酒の色を楽しむのもまた、お酒の醍醐味です。

 まだ、寒さの残る東北に主人が出張に出かけたのは、5月だったでしょうか、帰って来るなり、食べものが美味しかったこと、お酒がおいしかったことを話します。仕事の後に、いいお酒とおいしい料理、白木のカウンターで杯を傾ける様子が思われます。その時の酒次が、錫のちろりだったそうです。

 我が家にも、私の祖父の古いちろりがあるのですが、黒ずんでいるそのちろりは、使わず仕舞ってあります。錫で出来たものは、銀のものよりまだやさしく、鈍い光が魅力です。

  丁寧に打ち出された錫のちろり、ふっくらとした様子がなんとも言えず可愛く、手のひらのすっぽりと入る大きさです。錫のちろりは、夏なら涼しげに、冬ならお燗を付けても使えます。

 先月、やむを得ず私も日本酒を飲む機会が2度もありました。とてもいいお酒だったせいで、この所、日本酒への思いが募って来ています。

 今日が誕生日の主人、この週は、来客続きで私も含めて二人でゆっくりする時間が持てません。このちろりは、主人への誕生日プレゼントです。そんなわけで、昨晩一日早めに、おめでとう。体を大切に、ゆっくりとお酒を楽しんでください。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする