チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港クリーニング事情 白洋舎を止めました

2013年08月29日 | 日々のこと

曇り、27度、86%

 最近の日本のクリーニングのことはよく分りません。クリーニング屋さんの数が減ったのでしょうか?スーパーマーケットで受付だけのクリーニング屋さんが増えたのか、自宅まで集配してくれるクリーニング屋さんが多いのか、昔のように冬になると白い湯気を出しているような街のクリーニング屋さんが少なくなったような気がします。というより、日本に帰っても、旅行気分の私です。生活者としての目で街を眺めているのではないようです。

 香港は以前から、人が住んでいる地域には、街のクリーニング屋さんが店を開いています。ドライクリーニングは、どこか別の工場にもって行くにしても、ランドリーは店の奥でゴロンゴロンと廻っています。香港に来た20年以上前、我が家の近くには白洋舎がありました。日本の白洋舎です。小さな間口で、受付だけ、洗濯物は全部工場にもって行きます。集配も当時からありました。でも、近いので必要があればもって行きます。値段は街のクリーニング屋さんと比較したことがありませんが、きっとやや高めではないでしょうか。日本人ですから白洋舎はいいと思い込んでいる私です。以来20数年、迷うこともなく白洋舎でした。我が家の付近には3軒白洋舎がありました。それが、この2、3年で一軒、また一軒とお店を閉めて行きます。香港の異常な家賃の高騰が理由です。ついに最後の一軒が店を閉めました。後は集配に回してくださいと、白洋舎の人は言います。そこで、白洋舎にとりに来てくださいと電話をしたのは、先々週の木曜日。電話口のお姉さん、流暢な日本語で、我が家の住所から、とりに行くのは来週の月曜日の午後です、とおっしゃいます。えっ?来週?急に必要な物ではありませんが、それにしても悠長な話です。一応、お願いしますと言ったものの、電話を切って考えました。いくらなんでも、のんびり過ぎます。我が家に洗濯物が戻ってくるのは、1週間以上先かもしれない、そこで、よし、近くのクリーニング屋に洗濯物をもって駆け込みました。

 我が家の周りは、受付だけのクリーニング屋さんを含めても、ざっと10軒近くのクリーニング屋があります。恵まれた環境です。実はこれには理由があります。この一帯、海外から短期にしても長期にしても仕事で香港にやって来ている人が多く住んでいる地区です。サービスアパートメントならクリーニング込みですが、借りたフラットに洗濯機が付いていない場合が多いようです。つまり、日々の下着からタオルまで洗濯に困ります。街のクリーニング屋は、こうした下着に至までを、1ポンドいくらで洗濯してくれます。アイロンはかけてくれませんが、ざっと畳んで大きな袋に入れて戻ってきます。見出し写真の、クリーニング屋の受付代の横には、計りが置いてあります。需要と供給のバランスが見事にとれています。

 さて、私が飛び込んだクリーニング屋さんは、一番我が家に近いお店です。中國乾洗自助公司、自助と書いてありますがセルフサービスではありません。木曜日に頼んで2日後の土曜日に仕上がってきました。私の白のスーツです。永年着ていますから、白洋舎に頼んでも落ちなかった小さなシミがいくつもありました。それが驚いたことに、すっかり無くなっています。ドライクリーニングは店の中ではなく、別の場所でやっているようです。かけられたハンガーは白洋舎のように立派な物ではありません。ワイヤーのハンガーに待ち針で留められていました。ハンガーなんてどうでもいい、お値段も安いし、我が家、20年以上の白洋舎とのお付き合いを止めることにしました。

 たまたま、いいクリーニング屋さんに当たったのかもしれません。それでも、白洋舎はいいとの思い込みで代えずにきた私が、今思うと滑稽です。こんなことでもいい出会いがあると、嬉しいですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする