チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

福岡中洲「大洋」

2018年01月05日 | 映画

雨、7度、61%

 クリスマス休暇で日本に戻っていた主人と映画に行きました。暮れの26日、本当はお墓の掃除に行きたかったのですが、朝から北風が吹きかなりの寒さです。翌日は香港に戻る主人のためにお墓の掃除はやめました。急遽、「映画に行こう。」ということになりました。見に行く映画は決まっています。「オリエント急行殺人事件」です。上映している映画館を探します。

 以前にも書きましたが、福岡は映画館の数が減りました。おそらく日本中同じことだと思います。私が小学、中学、高校と通った福岡の西の街には、50年前には映画館が4つありました。「東宝」「松竹」「東映」「日活」。それぞれ所属の俳優さんの顔写真が映画館の外に飾られていました。まだ、所属の映画会社の映画にしか出演できなかった頃のことです。もちろん邦画ばかりでした。この街に今は映画館は一つもありません。その頃、洋画を観るためには天神や中洲に出向きました。とにかく映画好きな私の両親でした。

 私が日本に帰国して観た映画は「オリエント急行殺人事件」で5本目の映画になります。主人と一緒に日本で映画に行くのは30年ぶりです。一番近い中洲の「大洋」に行くことにしました。私の知る限り福岡の中心部で昔からの映画館が残っているのはこの「大洋」だけです。

 建物も昔のまま、チケットを売る窓口と映画館に上がるエレベーターの入り口が違うのも昔のままです。のんびりしたチケット売り場のお姉さんにチケットを切るお兄さん。狭い上映室のシートだけはやや新しいものが据えられています。お昼前、観に来ている人もほんの7、8人です。

 香港も映画館の数は減りました。30年前の香港の映画館、タバコの煙は立ち込めて、おまけにカビの匂いまでしました。数は減り、商業ビルの一角が映画館となりました。今では暖かなひきたての豆で淹れるコーヒーも飲めます。ホットドックもポップコーンも出来たての暖かさ。ナコチッップだって食べれます。その上バーもついていて、軽くワインやショットを頼むこともできます。

 私が行った福岡の3軒の映画館、飲み物は自動販売機。暖かな食べ物もありません。もちろんこの「大洋」も同じです。昭和のレトロを引きずったような「大洋」映画館。上映前に流れたフィルムで知ったのですが、私の生まれた翌年からこの地で営業しているそうです。

 「オリエント急行殺人事件」の映画そのものはハリウッド映画らしい大掛りな映画で楽しみました。それよりもこんな映画館で映画を観れたことに喜びを感じました。リバイバルの映画を定期的に上映しているそうです。あいにく寒さで映画館の建物を撮り忘れています。たった一枚、これからのリバイバル映画の予定表だけ写真に撮りました。なんとも時代遅れな「大洋」、私が足繁く行くことになりそうです。

コメント
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