曇、2度、53%
インドのオーブン、縦長いタンドールで焼かれたチキン料理に「チキンテッカ」があります。ヨーグルトにスパイスを効かせてチキンを漬け込み串に挿して焼き上げます。ヨーグルトに浸かったチキンは柔らかくスパイスの香り豊かな「チキンテッカ」、我が家の大好物です。アツアツにレモンをぎゅっと絞っていただいきます。モモさんも大好きでした。
先日主人が、 こんなスパイスを持ち帰りました。「チキンテッカ」を作る簡単スパイスです。これをまぶして焼くだけで、「チキンテッカ」になると書かれてます。でも、これ南アフリカのスパイスです。アフリカもスパイシーな料理です。「チキンテッカ」はインドの料理、内心半信半疑です。いつもはヨーグルトに このインドのマサラを加えてチキンを浸けます。
チキンレバーの大きくて綺麗なものを見つけました。若い頃貧血気味でしたので、チキンレバーは私の大事な栄養補給源です。レバーペーストを作ったり、赤ワインんで煮込んだり、生でお刺身でいただくこともあります。残念なことに今ではお刺身用のチキンレバーは売られていません。ちょっと目先を変えて、このレバーに主人が持ち帰ったスパイスをまぶして一晩おきました。「マイルド」と書かれていますが、スパイスの色はパプリカの赤が強く、辛そうな香りがしています。お塩も入ったミックスですから控えめに使います。
オーブンではなく、上火下火の調節の利く魚焼きで焼いてみました。滅多にこの魚焼きを使いません。最近のガスレンジは頭が良くて火加減を自動でやってくれます。レバーですから火を通しすぎると美味しくないのですが、火がちゃんと通っていないと食べる気が失せます。様子を見ていると、レンジが勝手に火を止めてしまいました。テッカのいい香りはしています。レバーの所々に焦げ目もつきました。もう一息火を入れたいのに、レンジはすぐに消えてしまいます。そこで、一口味見を。見事な焼き加減です。
懐かしいテッカの味はレバーの独特な臭みを消してくれています。缶に書かれているように辛さもマイルド、控えめに使ったので塩加減も程よく美味しいと唸ります。ココさんにも味付けを拭ってあげました。チキンばかりかこのお手軽スパイスは、お魚にも使えそうです。白身のお魚に一振りでさっと焼く。食べながら、次々に想像します。ガスレンジの自動火加減にも助けられた「チキンレバーテッカ」です。
南アフリカのスパイス、「ケープハーブアンドスパイス」と書かれています。ケープはケープタウンです。思わぬところに思わぬ美味しいもの、南アフリカのインドのスパイス、主人のお土産は我が家の食卓に賑わいを添えてくれます。