曇り、26度、89%
チーズに限らず乳製品が好きです。ところが、2年ほど前、乳がんの検査で再検査となりました。異常がなかったのですが、以来、乳製品の摂取量には気を遣っています。乳製品の摂取過多は、乳がんにつながるとのことです。欧米の女性の乳がんの罹患率が多いのも頷けます。ヨーグルト、バター、ミルク、アイスクリームにチーズ。ミルクは一年中飲みます。夏になると、ヨーグルト、アイスクリームを食べることが増えるので、チーズとバターをほとんど食べないでいました。スーパーでは、チーズの冷蔵庫の前を見ないように通り過ぎます。ところが昨日は、とうとう、ちょっと匂いだけでもと冷蔵庫の前に立ち止まりました。これが間違いのもと、ふたを開けたり、ひっくり返して匂ううちに、かごにポンと入れて仕舞いました。
プロセスチーズと違って、季節があるナチュラルチーズですが、これまた農作物と同じく今や季節感がありません。昨日、かごにポイしたのはポンレベックです。 牛乳から出来ているウォッシュタイプのチーズです。ウォッシュというように、チーズの表面を水やマール酒、ワインなどで洗いながら菌を付けて発酵させたチーズです。修道院で作り始められたチーズだそうです。匂いといいますと、これは強烈の一言。 洗われて行くうちに表面が、硬くオレンジ色に変化します。ところがこの中は、 ねっとりと柔らかです。このポンレベックの強烈な匂いは、外のオレンジ色の部分から発しています。買う時は、匂いと真ん中をちょっと押してみて、熟成具合を確かめます。外のオレンジ色の部分を食べる食べないは、本国フランスでも賛否両論別れるとか。オレンジの部分を食べると、付いている菌がちくちくと刺すような感じで、匂いが口に拡がります。それに反して、中の部分はクリーミーでほとんど匂いがありません。私はこのコントラストが好きなので、オレンジの部分も一緒にお口にポイッと入れます。お肉なんかとは違った美味しさです。ポンレベックを食べる時は、手を加えて調理せず、そのままを赤ワインと一緒に頂きます。
カマンベールや、こうしたねっとりヤイプのチーズを切り分けるには、穴があいたチーズナイフを使うときれいに切り分けられます。ここ数年、香港人もチーズに興味を持ち始めたからでしょうか、需要と供給の関係で昔に比べて、チーズのお値段は倍近くになっています。
思わず勢いよく半分も食べてしまいました、今日は乳製品を控えめに。