雨、24度、94%
大きな蓮の葉が手に入りました。拡げると直径60センチもあります。乾燥した蓮の葉ですが、新しい物なのかいい香りがしています。 もちろんちまきを作るために求めました。昨日は端午節、香港ではドラゴンボートがありました。今から夏にかけては生の蓮の葉も売られます。こちらはスズキなどの白身の魚を包んで蒸します。蓮の葉に包むと爽やかよりももっと深い青々とした香りが包んだ物に移ります。町中では同じちまきでも笹の葉で包んだちまきが売られています。 日本の笹ちまきとは違いコロンとした形です。このちまきは湯がいて作るので中のお米、餅米はべっとりとしたものになります。べっとりが苦手なので毎年蒸す蓮ちまきを作ります。
蓮ちまき、朝の飲茶の定番メニューです。飲茶の蓮ちまきは大きな鶏の切り身と卵が入っていてお米を使って蒸して作られています。元々は労働者の朝ご飯だったそうです。小ぶりの蓮の葉一枚で作られています。ホテルの飲茶の蓮ちまきは上品でふた口サイズ、蓮の葉を小さく切って使っています。物足りない程小さい物です。
我が家の蓮ちまき、作り続けて30数年、日本にいる時はこの蓮の葉を横浜の中華街で求めていました。我が家の行事食、おもてなしご飯です。具は、煮豚、干しえび、貝柱、ギンナン、鶉の卵、栗やシイタケを入れることもあります。味付けは、夏場はさっぱりとしょうがを多くして薄味に、冬になるとしっかり味付けをします。煮豚もさっぱりと炊き上げました。 メープルシロップとナンプラーで味を付けましたので白っぽい仕上がりです。冬場の煮豚は、お醤油とお砂糖で炊きますから茶色で艶々です。具と餅米を炒めて蒸し器で30分蒸します。その間に、蓮の葉の汚れをとり柔らかくするために湯がいておきます。蒸し上がった餅米を蓮の葉に包んでもう一度15分程蒸し上げます。湯気の温かさにのって、蓮の葉が香り立ちます。今回は主人が日本より持ち帰った日本の餅米です。 大きな蓮ちまきの出来上がり。まだ熱々のうちにテーブルに出します。みんなが見ている前で葉っぱを開けると、フワッと蓮の葉が匂います。具沢山のご飯とともに香りのごちそうです。