フィンランドのドキュメンタリー「オンカロ」日本では
「100,000年後の安全」という題名です。ユーチューブで予告編が見られます。
私はまだ本編は観ていませんが、東京などで緊急上映されています。
オンカロ(公開情報、監督の紹介など) オンカロ紹介のブログ、もありました。
フィンランドでは高レベル核廃棄物の最終処分場を自国で処理することに決め建設が始りました。
その地下施設に初めてカメラが入って制作されたドキュメンタリーです。
そこに再び生物が住めるようになるのは10万年後と考えられています。
それまでの間、地上がどうなるのか、どんな天変地異が起こるのか、
誰も想像することはできません。
どのような警告を表示したら未来の人たちにわかってもらえるのでしょう、
そんな単純なことさえ誰も答えを持っていません。
日本とアメリカがモンゴルに核廃棄物処理場をつくるという記事を読んで絶望的な気持ちになります。
子どもたちの未来はどうなるのでしょう。
フィンランドはモンゴルは日本は…
地震の確率が高い浜岡はとりあえず止める、と言っていますが、
日本中いつどこで地震が起こっても不思議はない、というのが地震の研究者の言葉なのに!
ついこの間まで、福島に大きな地震が起きる確率は低いと言っていたのです。
そこが、こんなに巨大な地震に見舞われた、というのに!
浜岡は何か起これば、確かに一番影響が大きいところかもしれません。
裏返せば、住人が少ない所なら少々なにか起きても、その人たちだけ我慢してもらえれば…
という原発稼動のためには仕方ない、
進歩のために、繁栄のために犠牲は伴うもの、という
思い上がった人間の醜い心が結論付けているだけです。
原子力発電所の事故、というのは結局、核爆発と何も変わらない、と今回の事故の経緯を見ていて感じました。
ゆっくりゆっくり、じわじわ、なが~~~~い時間をかけて、命を奪っていくものなのだと…
10万年後にもはや人類は存在していない気がします。
私はとっくにいないので構いませんが、
未来に生まれてくる人々の苦しみは想像することもできません。
もしも、もしも、世界中の原子力発電所が止まり、
すべての核実験をやめ、原子力潜水艦など核を使った全ての武器が廃棄され、
今たまっている廃棄物の処理が出来るようなことになったら、
そうしたら、未来の人たちは、「20世紀、21世紀の人類はなんて大馬鹿だったんだ、」
と大笑いすることでしょう。
そうなってほしい!