蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

朝ドラは、のんびり路線

2010-09-10 | 時事&世の中
人は、将来、何になりたいかを考えて進路を選ぶ。
そのためには、専門学校や、職業訓練所、学校を選択し、学ぶ。
学校は進路だけのための無機質なものではなく、
同じ目標を持つ友人たちとの出会いや、語らいも生まれてくるだろう。

NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」では、長女は教師への道を目指し頑張っているが、
高校卒業を目前に、次女は、道を探しあぐねている。

頭が悪いから、大学も行けないし、
学校の進路調査票には、とりあえず、行けそうな短大の名でも書いておこうかと、悩む。
そこに、父は、「焦らんでもいい。自分の好きなことをしたらいい」と、楽天的。
祖父も、同じ。
人生は、短く儚いのだから、好きなことをしていたら、あっという間に終わってしまう、
なんと、楽しく、おもしろきかな、と。



早稲田出身の、このおじいちゃん(キャスト・風間杜夫)は、芸術愛好家で、夢多き人。
銀行を辞め(クビになり?)、後に映画館をオープンしたりするが、経営や仕事のほうは、今ひとつ。
苗字帯刀を許された元武家出身のコワい妻(キャスト・竹下景子)と、いいコンビ。

おっと、脱線。
今月で「ゲゲゲの女房」も、終わりなので、
われわれ年寄りオバサンは、とても寂しい想いをしているに違いない。

それは、そうとして・・・
その次女が、自分の行く道を探すわけだが・・・

長女が教員試験を受けると知った水木しげるが、離島に赴任する可能性もあることを知り
反対する。
こんな、おおらかなアドバイスがあるだろうか?
こんな親がある?
子供たちには、自分の仕事の手伝いをさせようと思っているようだ。


世の中には、会社経営者の御子息の方々に、親の事業の跡を取らせようとする親御さんも多い。
見習いとして、知り合いの同業会社に、勉強に出させることがあるようだ。
私は、それはそれで悪いとは思わないが、なぜ、知り合いの会社に行かせるのか不思議だ。

自分の会社や知り合いの会社より、もっともっとメジャーな大手の会社に入り、
ノウハウや直面するあらゆる前線に身を置き、目の当たりにして立ち向かい、勉強するほうがいい。
と、ここで、ああ、これは、マリー・アントワネット発言になってしまっている、と、自重自戒。

ゲゲゲの次女も、そうだが、
「あたし、勉強できないから、行ける大学もないし・・・」
と簡単に言い、親や祖父も、それをあっさり認める。
できないんじゃなくて、しないだけじゃないのか?
苦手なことは、避けて通っているだけじゃないのか?

したけれど、出来ないし・・・ってこと?
いったい、どれぐらい、したのか?

自分の力や希望に合わせて、自分の人生を決めることが出来るのは、素晴らしい。
あくせくすることもない。
親のプロダクションなり、自営業なり、あとを継げば、どうにか食べて行ける。

親って、そんなイージーな進め方をしてもいいの?
少なくとも、親をアテにしない、時代の流れでどうなるかわからないような今の親の家業、
いつまでも安泰とは限らないのだし・・・

じゃあ、田舎で、第一次産業につき、日本を根っこの所から支える?
国からの補助は少ないし、外国から安い品はどんどん入ってるし、
現金収入がなければ、子供に教育費すら払えないし。

別に、プラスアルファを望まなければ、教育費をかける必要もないのだが。
少子化がこれだけ進行するには、子供一人一人に、思うような教育がしてやれないから。
子供を育てられる、理想の環境が整っていない、と、女性たちが感じるから。

その思いは、人それぞれなのだが、多くの人が、似たような考えを持ったあげく、
少子化の波となって表れている。

(中には、少子化の波に、自分の都合で勝手に乗っかって、育児をせずに、遊び呆け、
個人の自由とやらを声高に叫んでいる人もいるが)


昔は、よかった・・・
そういう一言で、片づける気には、全くならない。
「ゲゲゲの女房」は、私の親の世代の話で、私とは、世代がひと世代違うわけで、
感覚も違って当たり前だろうけれど。

進路の悩み・・・あの扱い・・・私は、納得しないが
所詮、朝の連ドラテレビ、そんなに深刻に迫ってどうすんの?ってことだろうか?
昔のおじいちゃんたちの時代は、こういうかんじで、のびのび、のんびりやってたよ、と、
あっさり、たとえ懐古趣味に走っても、目をつぶってあげようじゃない、と思う。
朝の忙しい時間、そんなに目くじらを立てて、口に泡飛ばして、議論するような
そういう視聴者もいないだろうし、作り手側もそんな意図はないだろう。

いや、「おしん」の時は、影響、大だった(はず)→ちゃんと、見ていないが。

とどのつまり
見る側が、勝手に感じれば、いいことだ。
番組制作者は、話題性があり、視聴率さえ上がればそれでいいのだし。
この番組は、成功したと言える。


向井理クン、最近、ドラマでは、とんと、存在感はないけれど、
それにしても、今月で放映終了は、寂しい。


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