蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ケンカ・コミュニケーション

2010-09-23 | 
とても不思議なことに、私のブログにお立ち寄りくださる方が最近、少し増した。
娘にそう言うと、
「おかあさんは、家族や、まわりの人が、話を聞いてくれないから、
ブログにぶつけてるんやね」
サラリと辛口。

はい、そうでございます。
おつきあい、ありがとうございます。

「ハッピー」、「元気、元気」、「嬉しい!!」
そんな時ばかりではない。
今日の、今のように、自省し、落ち込んでいる時は、静かに自分を見つめる。


昨夜、夫とケンカした。
我々は、滅多にケンカはしないのだが、普段は柔和な夫が、怒り狂っていた。
仕事で疲れている上に、妻の態度が悪すぎて、怒り心頭に発し、ブチ切れた。
確かに妻の態度は、良くない。
反省するには十二分に、思い当たるフシが、イッパイ。
妻の思いやり、いたわりの無さ、怠惰、ふてぶてしさ、その他、・・・イッパイ、イッパイ。


しかし、このケンカ、自然災害で、その後は、台風一過というわけではないと思う。

これまで解決されず、病理を抱えたまま、蓄積され、積もり積もったものが、
コップから水が溢れるかのように、表面に現れた、そんな気がした。


夫は今日、早朝に出かけたので、昨夜のケンカからまだ顔を見ていない。
今日の夕方は、隣の県で行われるお通夜に二人で出席するので、当然、顔を合わせる。
その時には、おそらく元のような顔に戻っていることだろう。
が、はっきりヒビの存在がわかってしまった今となっては、
持病を抱えながら、
あるいは、弾丸やガラスの破片が体内に刺さったまま、手術せずに持ちこたえようとする、
そんな方針を、お互い、確認し合ったにすぎない。
だまし、だましの内服薬も、限界と感じる時がある。

どこの夫婦にでもある、単純なケンカ。
そして、どこの夫婦にでもある、心の奥にある確執。
皆、それを抱えながら、出来るだけ表面に浮上してこないよう、努力しているのかも知れない。

・・・・・

世界のあちこちで起きている、民族紛争や戦争。
諍いが続いたせいで、戦争の爪痕も生々しい街も、戦争が終結すると平和を取り戻している。
なにかのちょっとしたキッカケで、またいつ戦争が起こるかも知れない恐怖、体験から
たとえ、暫定的であっても、今、訪れている平和を愛する。
永遠に続く平和はない、ということがわかっているから、一時の間でも、平和を愛するのだ。
そして、このまま平和が続くこと、永遠の平和を強く願う。


そんな民族の哀しみに比べると、話にはならないような、夫婦の茶番劇。

ことの深刻さ、性質は全く違うが、火種は完全に消えるものではなく、くすぶっているということ、
それをわかった上で、自重し、努力しなければ、家庭の平和は保てない。


大切なものは、失って初めて、その大切さに気付く。
その時は、もう遅い。
大事態に至る前に、そうならないよう、時折、山火事発生、ケンカ勃発、ということで、
小さな点検、小さな自覚を促され、危機管理する機会を与えられているのだろう。


とりあえず、ケンカをしたまんまは、よろしくない。
硬直状態は、悪化を招く。
根本的に変えることはできなくても、小さな修復、小さな修正を重ねていくしかない。


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