蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

バチ当たりな妄想

2010-09-13 | 
かなり近しい姻戚関係の、あるご一家。
とっても、とっても羨ましい。

他人を羨ましがっては、いけません。
「隣の芝生は青い」のは、世の常。

しかし、何故、羨ましいかと言うと・・・

私が、こうだったらいいな、こうしたいな、楽でいいな。。。。。
そういう現象、行動、生活をされている。
あまり近くなければ、詳しく知らないので、心もちりぢりに乱れないのだが
悲しいかな、ごくごく近くで行動されているので、生活が手に取るようにわかる。


まず、娘さん。
未婚、OL、実家暮らし。
お勤めが長いので、ある程度、経済力もあり、肩身の狭い家事手伝いとは異なる。
長期休暇を取り、ご両親と仲良く、ご一家で頻繁に海外旅行などにお出かけ。
独身アラフォーに対する世間の風を、お父様が、しっかり盾となって遮っておられる。
御親戚のうるさ方の人にも、ちゃんと娘さんの生き方を援護し、真正面からフォローなさる。
こじんまりまとまった、結束の強いご一家。
特に母娘は、一心同体、なかよし、こよし。。。


本来、子供たちが独立して家を出た後は、年寄り二人、寂しくひっそり、
緩和役のいないギスギスした寒い家庭に、お互い、冷戦、家庭内別居もありえる。
そんな身を切られるような、かわいい娘さんとの別離もない。

娘さんの他にも、ご長男ご一家(別居、お子さん、あり)も、おられるので、
将来は、娘さん一人で、老親を見なければいけない緊迫感、重圧感、肩の荷の重さもない。

ただ、あと20年もすると、娘さんは定年、
日々、高齢のご両親との生活は、今とは違うものになっているだろう。
とすると、今がよくても、将来は???


次。
周辺事情と、経済事情。
生まれながらの運命・宿命により、経済的には恵まれ、豊かな老後。
しかし、通常は義務と権利がセットなのに対して、
負うもの、守り継承しなければならない重いものもなく、限りなく気楽、身軽な身の上。

奥さんにしてみると、お舅さん、お姑さんも、いないので、気を使わなくていい。
もちろん、介護の必要もなし。束縛されるものは、なにもない。
受け継がなければならない、面倒な諸々もない。

いいなーーーー。
羨ましいなああああ。
「権利」だけ享受、「義務」は、なし。


負担や義務のない、自由を謳歌。
自分たち家族のことだけを考えて暮らせばいいんだから。
他の家には、ちょいちょいと、お客さんみたいに訪ねて行けばいいだけ。


(さて、このあたりから、妄想が膨らむ・・・)

この「義務」というものがクセモノ。
田舎の風習、因習、ならわし。ひつっこく、やたらご丁寧なお付き合い。(冠婚葬祭)
その他もろもろ、古くさい、合理的でないことが、いっぱい。
とっとと、田舎を離れ、町に居を構えた、このご一家には、そんなものは付きまとわない。
田舎に残り(または、Uターンし)、跡を取る者に課せられた重責。
田舎の長男は、当たり前のごとく、愚直なまでに、それを全うしようとする。

そんな田舎の長男と結婚した嫁は、田舎の長男をまた再生。(→息子誕生)
嫁は、激しく心の中で葛藤する。
価値観の相違。
郷に入れば郷に従え?

しかし、郷に入らない選択肢もある。
郷に入らないんだから、郷にも従わない。

ひねりバージョンもある。
郷に入らないで、郷に従う。
都会からの、遠隔操作。
ちょっと現実味に乏しいのが難点。

郷に入り、郷に従わない、というものある。
これは、面倒くさいし、よけいなエネルギーを必要とするから、パス。

姑を看取った後、
息子(できれば、息子夫婦)だけ、ちょこんと郷に入れて置き去りにし、嫁は全力で逃げ出す。
老婆(=嫁)が一人で、郷から必死で逃げ出す先は、老人ホーム?
老人ホームに駆け込むことが、人生の後半の目標とは、いと哀し。
第一、潤沢な資金がないと、理想的な老人ホームには入れない。
それより、姑が嫁より長生きする可能性がある。
姑は、健康オタクだから、自己管理は完璧だ。


そんなことを言うと、またまた罰が当たるに違いない。
今度は、どんな罰?? あなオソロシや。
世の中には、自分のことも、親のことも、自分たちではどうにもできないぐらい、
困っておられる方々もおられるというのに。


「人は、自分のこころを映す鏡なり」

婚家には、そう、3代前のおばあさんが、書き遺した書がある。
いつも、それを見るにつけ、自分のこころの浅ましさ、貧しさに気づく。

別に何も迷惑も被害も被っていないのに、勝手に頭のなかの悪魔が、うろちょろ。
くだらないことを考えないで、
秋空、秋風のように、爽やかに、涼しい気持ちで、毎日を送りたいものだ。



人気ブログランキング
ブログ村 自分らしさ