成田悠輔。
めちゃくちゃキレる。
切れ味が実に気持ちいい。
1985年生まれ。経済学者、起業家。
昨夜の民放TVに連続して出ていた。
林修先生の番組でレクチャー。
23歳?女性人気YouTuber、30代主婦(2児の母、育児休業中)、39歳若手お笑い芸人(ぺこぱ松陰寺)、73歳?シニア元国鉄マン、37歳女性コンサルタント、慶應義塾大学一年生(男子学生)、23歳?フリーター男性?を相手に授業をしていた。
各生徒の質問に答える。
YouTuber
【Q】今はYouTuberとして人気があるけれど、将来を考えて英語を勉強したい。どう思われますか?
【A】英語を超トップレベルの域に極めるか、そうでなければAIに任せろ。
伝えたい中身を作るほうが大事。
まるっきりその通り。
コンサルタント女性
【Q】これからの社会(低賃金雇用問題、どうなるのでしょうか。
【A】若者の給料は上がっているが、中年以上の給料が上がっていないだけ。
「どうなる」のではなく、「どうする」のか。どうしたいのか。
展開を予想するではなく、(能動的に)自分で作る。
主婦
【Q】年金など、老後が不安。大丈夫でしょうか。
【A】楽観視できない現実を直視せよ。
シニア男性
【Q】就労状況を見て、今の若者と価値観が違い、行動のギャップを感じる。
どうやってギャップを埋めたら良いでしょうか。
【A】違う(同じではない)ということを理解せよ。
ギャップを埋めるのではなく、違いを認識しながら共存せよ。
お笑い芸人(幼児子供あり.ぺこぱ松陰寺)
【A】やっと休みを貰えたのに家庭で休んでゲームしていたら妻に怒られた。
【Q】100%あなたが悪い。
配偶者より幸福になるな。
慶應義塾大学一年生
【Q】教育が体系化され整いすぎて挫折できない。
【A】(回答、忘れた、、、)
特に、語学より中身!
これには大きく頷いた。
わたしの実体験で得た結果にピタリ重なる。
(中身を作りあげる以前に、語学でつまづいた、ドロップアウト派だけど)
違いを埋めるのではなく、違いを認めて共存せよ。
これまた、大納得。
成田氏、若いのに、よくわかっている。
単なる学者さんではない、提案型、斬り込み型の人は、インパクトが強い。
炎上など恐れるなと。
けしからんと思われないような意見ばかり出してもなんの発展もない。
非難を恐れては何も言えない。
さすが斬り込み隊長。
ではあるが、ただただわめいているだけでは誰も聞く耳を持たない。
理論、実践、他での発言、背景などを加味。
だが、耳に刺激的だからと踊らされてはいけない。
成田氏本人も自分の知らないところで、利用される可能性もある。
言葉だけが一部、切り取られて独り歩きする場合もある。
頭から盲信するのは良くない。
成田氏の気持ち良い切れ味の余韻に浸っていたら、同じ放送局の次(情熱大陸)の続きに、次の番組にまた登場した。
今度は女子トーク番組。
全く切れ味は引き出されていなくてガッカリした。
番組制作者の意図により編集されているのか。
キレ味トークはカットされたか、どうでもいい、どろーん、どよーんとした、つまらない、なんの印象にも残らないトークばかり。
失望した。
番組の視聴者の対象や作り手によってこんなに違うものか。
MCのせいもある?
ゲストがジャニーズ系芸能人や過激なホスト相手なら面白トークを展開されるのに、やはり分野違いか?
それとも、若い女子向けだから?
だとすると、若い女子はずいぶん舐められたものだ。
ターゲットや味付けによって、あんなにも変わるのかと驚き、落胆した。
が、ああいう層に容易く人気が出るのも、わたしはあまり好ましく思わないから、まあよい。
というか、感覚が違うのか?
あたりまえ。
違いがある、別のものだということを理解するだけでも良い。
それにしても、わたしが何年もかかって身をもって経験、体得したことをいともカンタンにぴしりと言ってのけてくれる成田氏。
わたしの出した人生問答の答えと同じだったので嬉しかった。
(わたしの娘、息子より若い成田氏ではあるが、真理探求に年齢はない)
が、わたしは胸中で思うだけで、インフルエンサーではないので何の動きも波も起こさないが。
視聴者とはそういうもの。
受け身、一本槍。一方通行。
なにしろ、スパッと切れて爽快な時間に久しぶりに脳が喜んだ。