昨日の「あさイチ」。
な、なんと、「虎に翼」の後に、トラが出て来た。
寅子役、伊藤沙莉さんの出演に、びっくり。
彼女の頑張り、演技力は卓越したものがあるが、やはり、役を離れても、どこかにその片鱗はある。
集中力が半端ないため、時折、魂が宇宙に行ってしまうようだ。
強制オフでもしない限り、過熱ショートしてしまう。
能力の優劣、スケール、分野こそ違えど、わたしもそうだ、、、と、恥ずかしながら思った。
難しいことを詰めて考えると、眠くなる。
(難しくないことも理解力悪く、理解しないままとりあえずスタート)
主婦なので(一人でも)、お腹が空くと食事の支度に台所に立つ。
スイッチ切り替えになる。
母子家庭で頑張って子供たちを育てた、沙莉さんのお母さんに、沙莉さんが大人になってから聞いた話し。
「おかあさん、そんなに忙しい、キツイ毎日をどうやって乗り越えたの?」
「そんなこと考えているヒマなんかなかったわよ」
なるほど。それはある。
人間は、暇になると、しょうもないことを考えたりする。
余裕なくガムシャラというのは、心身ともに張り詰めていて出力がMAXになる。
後から疲れが出たり、突然、壊れたりすることもあるが。
走り続けていたら、振り返る暇もない。
ある意味、幸せだ。
わたしの母なんかは、全力でやりたいことをして、今は赤ちゃんになってニコニコ。
振り替えるにも、笑顔しかない。
その点、わたしは、全力でサボる。
全力で、何もしない。
なんでこんなに、何もしないで平気でいられるのか、神様に聞きたいところだ。
が、まあ本人が満足ならそれでよい。
一生のうち、動いたのは一瞬だ。
自分で考え、自分で決めた。
自分の生きる意義を自分なりに追求した。
それは、若い頃であって、今ではない。
今は余生。
令和の時代から見ると、なんと価値観が移り変わったことだろうと思う。
が、自分が生きていた時代、昭和は昭和の価値観だった。
自分を最大限、活かす道を選択した。
それは、自分の能力(ポテンシャルも含め)を自分でジャッジした。
だから、それで良いのだ。
結果的に、無駄をカットした最短コース、省エネになっている。
判断は100点満点とは言えなくても、及第点はクリア。
だから時間が余る。
「余る」は「余裕」「ゆとり」とも捉えられる。
とは言え、余り過ぎは病気のもと。
もし、子供が生まれていなければ、また道は変わっていただろう。
その時点ではまだ若いし、道を切り替える選択もある。
わたしの人生の最大重要マストアイテムが子供だ、とは書きたくない。
誤解を招く。
子供を溺愛し、子供べったり、自立しない一卵性親子のようなイメージを抱かれそうだが、全く違う。
かといってネグレクトでもない。
個々の違いはあっても、普通の常識ラインだ。
子供に対して持つことが出来なかった愛情や時間を今は、孫に向けている。
が、これまたベタベタではない。
孫が好き勝手言ったりして、ある程度の限界が来ると、爆発する。
「いい加減にして!!
バアチャンは知らん!勝手にしろ!」と、ぶちキレる。
いずれ、孫も成長する。
老いたバアチャンのすることなど、役にも立たず、ありがたくも嬉しくもないだろう。
子供でまだ一人ではあまり自由に何も出来ない、今が大事。
今しかない。
これは、あくまでも自己満足のため。
そのうち、疎まれるだろうけれど、こちらも自分のことで精一杯で余力がなくて、孫どころではなくなるに違いない。
もし、子供や孫がいないコース、あるいは、近くに子供や孫がいないコースを歩んでいたとしても、、、
今しか出来ないことを自問して、それなりに力を入れているだろう。
家族を介護したり、されたりするまでの貴重な時間だ。
ちなみに。
「あさイチ」で、おすすめコミックのコーナーがあった。
わたしはコミックはあまり好きではないので、気乗りせず見ていたが、、、
なんと、3つ紹介されていた3つともが、ドンピシャ、ストライク。
その日の紹介コミックが、たまたまか?
65歳以上の女性向けに限定、絞り込まれているかのごとく。
すごく読みたくなった。
マリーアントワネット時代の時代考証も正確に行われているとかで、それもツボ。
女性が自立して生きていけなかった時代、男性の保護にも頼らず自分の力で生きてきた女性プロ洋服職人のストーリーには、かなり惹かれる。
とは言え、読者層として、ダサい、もさっとした、なんとなく生きている女性(わたし)のハートを居抜き、意識しているのではなかろうか、と、まだ読んでもいないのに、勝手に想像する。
今は、まだ、何もすることがない空白の、究極の時間潰し用の本が2種類ある。
そういう、マイナスを埋める消極的&受動的な渋々路線ではなく、、、
積極的に楽しみをゲットしに行く、元気をモリモリ自分から取りに行く、プラス要素の詰まったコミックに違いない。期待!
たまには、TVも琴線に触れるものを紹介してくれると喜んだ。
たんに、その日のわたしの気分によるのかも知れないが。
だが、楽しみを確保できるものを予約出来たような気になって、なんだか明るい。
大好きなスイーツを予約したようなものだろうか。
(が、わたしは、グルメ系は、人からいただくのみの受け身)