『火花』
監督:板尾創路
出演:菅田将暉,桐谷健太,木村文乃,川谷修士,三浦誠己,
加藤諒,高橋努,日野陽仁,山崎樹範他
命けずって映画と飲み会のハシゴをした翌日、勤労感謝の日。
さすがにもう家でおとなしくしていようかと思ったけれど、
目は覚めるんですよねぇ、普通に。
半年前に原作を読みました。そのときのレビューはこちら。
芥川賞受賞作品というのは私にとっては難解なことが多く、
あまり進んでは手に取りません。
本作は話題性に惹かれて文庫化のさいに読んだものの、
いまいちピンとは来なかったというのが読了時の素直な感想。
なにしろ本文よりも受賞記念エッセイのほうが面白いと思ったぐらいですから。
そんなこんなで、さほど期待はせずに観に行きました。
TOHOシネマズ伊丹にて。
昔ながらの友人同士で漫才コンビ“スパークス”を組み、
お笑い芸人となった徳永(菅田将暉)と山下(川谷修士)。
東京の事務所に入ったものの、鳴かず飛ばずの日々。
ある日、営業先の熱海で花火大会の余興に出演中、
地元の不良にヤジを飛ばされるが、何も言い返せない。
悔しい思いで舞台から降りたところ、
仕返ししたるわと言って舞台に上がったのが先輩芸人の神谷(桐谷健太)。
神谷は同じく漫才コンビ“あほんだら”を大林(三浦誠己)と組んでいる。
その人間性と型破りな芸風に魅せられた徳永は、神谷に弟子入りを志願。
思いのほかあっさり、「ええよ」との返事。
弟子入りの条件は、神谷のことを決して忘れないということ。
神谷に関する日々のことを伝記として書き綴ってほしいというのだ。
徳永は東京、神谷は大阪、離れていても徳永は約束を忘れず、神谷について書き続ける。
やがて神谷も上京、キャバ嬢の真樹(木村文乃)の部屋へ居候。
神谷はやることがあまりに無茶苦茶で、一向に売れる気配がない。
それとは対照的に、徳永は少しずつ売れはじめ……。
板尾創路がメガホンを取った本作はとてもわかりやすく、
わかりやすい分、さして心に残ることはなく流れていきます。
と思ったら、最後の漫才には思いっきり泣かされました。
ちょっとどうしようかと思うぐらい(笑)。
菅田くん、やっぱりすごいです。
TVドラマ版もあったようですが、そちらは未見。
徳永を林遣都、神谷を波岡一喜、真樹を門脇麦が演じ、
各話の監督が異なっていたのが面白い。
総監督を務めた廣木隆一監督にはさほど興味は湧きませんが、
白石和彌監督と沖田修一監督の作品は観たいなぁ。
三浦誠己演じる大林の台詞がよかった。
「芸人に引退はない」。
この台詞に涙する芸人さんは多いはず。
芸人に対する見る目は変わります。
監督:板尾創路
出演:菅田将暉,桐谷健太,木村文乃,川谷修士,三浦誠己,
加藤諒,高橋努,日野陽仁,山崎樹範他
命けずって映画と飲み会のハシゴをした翌日、勤労感謝の日。
さすがにもう家でおとなしくしていようかと思ったけれど、
目は覚めるんですよねぇ、普通に。
半年前に原作を読みました。そのときのレビューはこちら。
芥川賞受賞作品というのは私にとっては難解なことが多く、
あまり進んでは手に取りません。
本作は話題性に惹かれて文庫化のさいに読んだものの、
いまいちピンとは来なかったというのが読了時の素直な感想。
なにしろ本文よりも受賞記念エッセイのほうが面白いと思ったぐらいですから。
そんなこんなで、さほど期待はせずに観に行きました。
TOHOシネマズ伊丹にて。
昔ながらの友人同士で漫才コンビ“スパークス”を組み、
お笑い芸人となった徳永(菅田将暉)と山下(川谷修士)。
東京の事務所に入ったものの、鳴かず飛ばずの日々。
ある日、営業先の熱海で花火大会の余興に出演中、
地元の不良にヤジを飛ばされるが、何も言い返せない。
悔しい思いで舞台から降りたところ、
仕返ししたるわと言って舞台に上がったのが先輩芸人の神谷(桐谷健太)。
神谷は同じく漫才コンビ“あほんだら”を大林(三浦誠己)と組んでいる。
その人間性と型破りな芸風に魅せられた徳永は、神谷に弟子入りを志願。
思いのほかあっさり、「ええよ」との返事。
弟子入りの条件は、神谷のことを決して忘れないということ。
神谷に関する日々のことを伝記として書き綴ってほしいというのだ。
徳永は東京、神谷は大阪、離れていても徳永は約束を忘れず、神谷について書き続ける。
やがて神谷も上京、キャバ嬢の真樹(木村文乃)の部屋へ居候。
神谷はやることがあまりに無茶苦茶で、一向に売れる気配がない。
それとは対照的に、徳永は少しずつ売れはじめ……。
板尾創路がメガホンを取った本作はとてもわかりやすく、
わかりやすい分、さして心に残ることはなく流れていきます。
と思ったら、最後の漫才には思いっきり泣かされました。
ちょっとどうしようかと思うぐらい(笑)。
菅田くん、やっぱりすごいです。
TVドラマ版もあったようですが、そちらは未見。
徳永を林遣都、神谷を波岡一喜、真樹を門脇麦が演じ、
各話の監督が異なっていたのが面白い。
総監督を務めた廣木隆一監督にはさほど興味は湧きませんが、
白石和彌監督と沖田修一監督の作品は観たいなぁ。
三浦誠己演じる大林の台詞がよかった。
「芸人に引退はない」。
この台詞に涙する芸人さんは多いはず。
芸人に対する見る目は変わります。