夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『猫が教えてくれたこと』

2017年12月07日 | 映画(な行)
『猫が教えてくれたこと』
監督:チェイダ・トルン

シネ・リーブル梅田で3本ハシゴの3本目。
トルコ/アメリカのドキュメンタリー作品です。

トルコ・イスタンブールは、西洋と東洋の文化が交わる都市。
猫の街として知られるこの古都に暮らす7匹の野良猫たちが主人公。

それぞれに名前がついてはいるけれど、飼われているわけではありません。
港、カフェ、市場といったさまざまなところに出没し、
餌をもらったり、狩りをしたり、はしゃいだり、眠ったり。
どいつもこいつも自由気ままに、街の人々の間を行ったり来たり。

猫に人生を救われたという男性は、ある日仕事で失敗して文無しに。
途方に暮れているときに、見かけた猫が激しく鳴く。
不思議に思って猫に近づいてみると、そばに財布が落ちていたそうな。
財布を開けると、そこには彼がそのとき必要だった額のお金が入っていたとか。
天の恵みだというわけですが、日本人なら「あれ?届けないの?」と思うとこ。
そうか、落ちていた財布の中身は自分のものだという感覚なんだと、
猫以外のところでビビったというのか笑いました。

怪我をした猫を見つければ、迷わず医者に連れて行く。
始終運び込まれるであろう野良猫の治療費はいったい誰の負担かと思いきや、
ちゃんと猫の治療費用の募金箱があるんですね。それでまかなえる。

面倒を見ていた猫は、出産すれば子猫を見せにきてくれる。
お母さんの後ろに子猫がずらずらとついてきて(笑)。

あんたら、どこまで可愛いの。
街ぐるみで猫とつきあうイスタンブール、素敵です。
「9つの命」の話を知りたい人は、『メン・イン・キャット』(2016)を観るべし。

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