『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健,土屋太鳳,北村一輝,浜野謙太,中村ゆり,
堀部圭亮,古舘寛治,杉本哲太,薬師丸ひろ子他
ピンク映画出身、“ピンク四天王”のひとりでもある瀬々敬久監督。
メジャーになってからも多種多様で、『感染列島』(2008)のようなパニック大作、
『愛するとき、愛されるとき』(2010)みたいなエロス系、
岡田将生と榮倉奈々が共演した話題作、『アントキノイノチ』(2011)、
『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015)、『64―ロクヨン―』(2016)、
それに単館系の『最低。』(2017)など、いろいろ楽しんで撮られている気配。
300万人に1人という難病に冒された女性を待ち続けた男性。
「感動の実話から生まれた奇跡のラブストーリー」なんて惹き文句は、
正直なところ、とても苦手なのですが、想定以上に泣きました。
町工場で働く自動車修理工・尚志(佐藤健)は、
職場の先輩・浩輔(浜野謙太)に無理やり連れて行かれた飲み会で、
料理人・麻衣(土屋太鳳)と出会う。
体調が悪くて口数の少なかった尚志の態度を、麻衣は不機嫌だと勘違い。
二次会には行かずに帰ろうとする尚志を追いかけてきて諫める。
勘違いだとわかって麻衣が謝罪、そこからふたりの交際がスタート。
やがて尚志がプロポーズ、麻衣の憧れだった式場を予約して、
ふたりの出会いの日に挙式すると決める。
ところがある日、麻衣の様子がおかしくなる。
麻衣の両親(杉本哲太&薬師丸ひろ子)とともに麻衣を病院へ連れて行くと、
卵巣にできた嚢腫が麻衣の脳をも攻撃していることが判明。
一命は取り留めたものの、麻衣は昏睡状態に。
麻衣が目覚めたときにそばにいたい一心で、
毎朝通勤前に2時間の道のりを駆けつける尚志。
麻衣の両親はそれを嬉しく思いつつも、
尚志の人生を壊してはいけないと考え、もう来なくていいと告げる。
一旦はそれを受け入れた尚志だが、やはり麻衣を想う気持ちは変わらない。
奇跡を信じて通いつづけると、数年後、麻衣は意識を取り戻すのだが……。
目覚めたけれど、両親のことも友だちのことも覚えているけれど、
ただひとり、大好きだったはずの人のことだけ、まったく思い出せない。
思い出してもらえない人も辛ければ、思い出せない人も辛い。
よくぞここまで献身的に寄り添い、愛を貫き通したと思わずにはいられません。
尚志が勤める町工場の社長役、北村一輝がものすごくいい。
相変わらず濃い顔だけど、こういう普通のオッサン役がとても似合っていて意外。
忘れたなら、思い出せないなら、また一から始めればいいんだなぁ。
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健,土屋太鳳,北村一輝,浜野謙太,中村ゆり,
堀部圭亮,古舘寛治,杉本哲太,薬師丸ひろ子他
ピンク映画出身、“ピンク四天王”のひとりでもある瀬々敬久監督。
メジャーになってからも多種多様で、『感染列島』(2008)のようなパニック大作、
『愛するとき、愛されるとき』(2010)みたいなエロス系、
岡田将生と榮倉奈々が共演した話題作、『アントキノイノチ』(2011)、
『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015)、『64―ロクヨン―』(2016)、
それに単館系の『最低。』(2017)など、いろいろ楽しんで撮られている気配。
300万人に1人という難病に冒された女性を待ち続けた男性。
「感動の実話から生まれた奇跡のラブストーリー」なんて惹き文句は、
正直なところ、とても苦手なのですが、想定以上に泣きました。
町工場で働く自動車修理工・尚志(佐藤健)は、
職場の先輩・浩輔(浜野謙太)に無理やり連れて行かれた飲み会で、
料理人・麻衣(土屋太鳳)と出会う。
体調が悪くて口数の少なかった尚志の態度を、麻衣は不機嫌だと勘違い。
二次会には行かずに帰ろうとする尚志を追いかけてきて諫める。
勘違いだとわかって麻衣が謝罪、そこからふたりの交際がスタート。
やがて尚志がプロポーズ、麻衣の憧れだった式場を予約して、
ふたりの出会いの日に挙式すると決める。
ところがある日、麻衣の様子がおかしくなる。
麻衣の両親(杉本哲太&薬師丸ひろ子)とともに麻衣を病院へ連れて行くと、
卵巣にできた嚢腫が麻衣の脳をも攻撃していることが判明。
一命は取り留めたものの、麻衣は昏睡状態に。
麻衣が目覚めたときにそばにいたい一心で、
毎朝通勤前に2時間の道のりを駆けつける尚志。
麻衣の両親はそれを嬉しく思いつつも、
尚志の人生を壊してはいけないと考え、もう来なくていいと告げる。
一旦はそれを受け入れた尚志だが、やはり麻衣を想う気持ちは変わらない。
奇跡を信じて通いつづけると、数年後、麻衣は意識を取り戻すのだが……。
目覚めたけれど、両親のことも友だちのことも覚えているけれど、
ただひとり、大好きだったはずの人のことだけ、まったく思い出せない。
思い出してもらえない人も辛ければ、思い出せない人も辛い。
よくぞここまで献身的に寄り添い、愛を貫き通したと思わずにはいられません。
尚志が勤める町工場の社長役、北村一輝がものすごくいい。
相変わらず濃い顔だけど、こういう普通のオッサン役がとても似合っていて意外。
忘れたなら、思い出せないなら、また一から始めればいいんだなぁ。