夜な夜なシネマ

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『未成年だけどコドモじゃない』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の17本目@梅田)

2018年01月08日 | 映画(ま行)
『未成年だけどコドモじゃない』
監督:英勉
出演:中島健人,平祐奈,知念侑李,山本舞香,村上新悟,
   生田智子,シルビア・グラブ,高嶋政宏他

12月のクリスマスウィーク。
この前後に封切られる作品のほとんどがお子さま仕様かカップル仕様。
しかも中高年カップル向きとかではなくて若い子向き。
それをひとりで観に行くのが私の常です。いいでしょ、別に。(--;

超お嬢様の折山香琳(平祐奈)は高校に入学した日、
2つ上の学年の鶴木尚(中島健人)に一目惚れ、この人こそ自分の王子様だと確信する。
明日が16歳の誕生日という日、両親(高嶋政宏&シルビア・グラブ)から
誕生日プレゼントとして親が決めた相手との結婚を言い渡される。
そんな話を受け入れられるものかと断固拒否する香琳は、
両親に見せられた相手の写真にビックリ、結婚相手とは尚だった。

よくよく聞けば、尚がいずれ折山家を継ぐことを条件に香琳と結婚、
尚の親がつくった借金を折山家が肩代わりするとのこと。
金目当ての結婚だと尚から宣言されても、顔目当ての香琳はびくともしない。
なんだかんだで夫婦になったのだから、甘い新婚生活が待っているはず。

ところがそう甘くはなかった。
若いふたりは苦労すべきと折山家を出され、新居として用意されていたのはボロ家。
そこで暮らすに当たり、部屋は別、家事も自分のことは自分でと尚は言う。
自分のことを自分でできるようになれば好きになってくれるかもと思う香琳だが、
いままで身の回りのことを自分でしたことなどないから、
起こしてくれる人がいなければ起きられず、学校へ行く道もわからない。

いつもと様子のちがう香琳を心配する、同級生の海老名五十鈴(知念侑李)。
五十鈴もまた香琳と同じ超富豪の御曹司で、幼なじみの香琳のことが大好き。
香琳のことを調べてみると、尚と結婚していることがわかり……。

若手の人気男子女子を起用した作品を多く撮っている英勉監督。
同じような起用の仕方をする監督陣のなかではかなり好き。
『ヒロイン失格』(2015)とか『トリガール!』(2017)とか『あさひなぐ』(2017)とか、
どの主人公もがんばっているけれど、「がんばってるアピール」が強すぎない。
そこにとても好感が持てます。

この手の作品を観るといつものこと、だいぶ恥ずかしいのですが、
英監督の作品については必ず終盤に涙ぐんでいる私がいます(笑)。
折山家の両親役って、本当に夫婦だということを鑑賞後に知りました。へ~っ。
執事の鏑木役の村上新悟の声の良さにもシビれます。

アホくさと思いながら笑って泣けるハッピーエンド。ええやんか。

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