『旅するローマ教皇』(原題:In Viaggio)
監督:ジャンフランコ・ロージ
シネマート心斎橋にて、前述の『ハント』の次に。
この劇場ではなかなか見かけないおばさまの五人連れ客あり。クリスチャン?
『国境の夜想曲』(2020)のジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー作品。
南米出身者として史上初めて教皇に選出された第266代ローマ教皇フランシスコ。
教皇ってこんなふうに選出されるんだと知ったのは『2人のローマ教皇』(2019)を観たとき。
それ以前には『ローマ法王の休日』(2011)も観ましたねぇ。
少し前に観たばかりの『ヴァチカンのエクソシスト』の原題は“The Pope's Exorcist”でした。
悪魔祓いをする神父は、ローマ教皇じきじきのご指名なんだわと驚いたものです。
ローマ教皇フランシスコは、2013年に教皇に就任してからというもの、
9年間で37回の旅に出て、53ヵ国を歴訪してきたそうです。
本作で教皇の口からたびたび発せられたのは「無関心」という言葉。
「無関心のグローバル化」を教皇は嘆いています。
戦争は断じてあってはならないこと。世の中の争い事はすべて不正に端を発している。
武器を持つことを良しとする人は、その理由を自衛のためだと言うだろうけれど、
自衛する必要のない穏やかな世界であれば、武器は要らないのですよねぇ。
先住民のもとを訪れて、同化政策に宗教者が協力したことも詫びていました。
あるがままに。誰もが幸せになる権利があるのだから。