『仕掛人・藤枝梅安2』
監督:河毛俊作
出演:豊川悦司,片岡愛之助,菅野美穂,小野了,高畑淳子,小林薫,一ノ瀬颯,
出演:豊川悦司,片岡愛之助,菅野美穂,小野了,高畑淳子,小林薫,一ノ瀬颯,
椎名桔平,佐藤浩市,篠原ゆき子,石橋蓮司,金井勇太,高橋ひとみ他
109シネマズ箕面にて、仕事帰りに2本ハシゴの1本目。
池波正太郎の生誕100年を記念してまず公開されたのが前作『仕掛人・藤枝梅安』でした。
とても面白くて、心待ちにしていた2作目。
前作に引き続き、河毛俊作監督がメガホンを取っています。
梅安の目的は、幼い頃に彼を拾って鍼医に育ててくれた恩人・津山悦堂(小林薫)の墓に参ること。
ところがそこへ向かう途中、ある侍の顔を見た彦次郎が血相を変える。
彦次郎によれば、かつて彼が妻子とつましくも幸せに暮らしていた頃、
通りすがりのごろつきに妻が犯され、そのせいで気がおかしくなった妻は、
まだ乳飲み子だった我が子を道連れに首を吊った。
あのごろつきがいま目の前を歩いている侍だと言うのだ。
今にも侍に襲いかかろうとする彦次郎を制し、梅安が侍のあとをつけると、
なんとその侍も悦堂の墓参りにやってきたではないか。
梅安が侍に話しかけたところ、彼は松平甲斐守の家臣・峯山又十郎(椎名桔平)。
又十郎の父親が悦堂の患者だったらしく、梅安に丁寧に挨拶する。
彦次郎が殺したがっているごろつきが又十郎だとは思えずさらに探ると、
又十郎には双子の弟がいることがわかる。
その晩、裏稼業の元締め・白子屋菊右衛門(石橋蓮司)が、
又十郎から彼の弟・井坂惣一(椎名桔平)率いる無頼の浪人集団を殺してほしいと頼まれていた。
菊右衛門は井上半十郎(佐藤浩市)と佐々木八蔵(一ノ瀬颯)に仕掛を依頼するが、
報酬のあまりの安さに半十郎たちは断る。
入れ違いで菊右衛門のもとを訪れた梅安はこの仕掛を引き受けるのだが……。
前作より生々しいシーンが多くて、ちょっと引き気味で観ました。
善人と悪人を一人二役で演じる椎名桔平が腰を振っているときの顔がキモくて(笑)。
ああいうシーンは女性にはかなりキツイですね。
しかし話はやっぱり面白い。
このキモかったごろつきどもがバッタバッタと殺されるのは痛快。
奴ら相手に梅安と彦次郎が圧勝を見せてくれるのは嬉しい。
梅安と半十郎の因縁にはなかなか考えさせられます。
妻(篠原ゆき子)を寝取られ、殺された半十郎は梅安が憎くてたまらない。
梅安に想いを寄せる女中・おもん(菅野美穂)が半十郎に詰め寄られたとき、
あの人が私をなんとも思っていないことなんてわかっている、
それでも、あの人を好きでいることが私を救う、みたいなことを言うのがよかった。
相変わらず豪快なお手伝いさん・おせき(高畑淳子)には笑わされます。
2作で終わりかと思っていたら、次作もありそうですね。楽しみ!