夜な夜なシネマ

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今年観た映画50音順〈は行〉

2023年12月29日 | 映画(は行)
《は》
『ハート・オブ・ストーン』(原題:Heart of Stone)
2023年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
MI6の秘密諜報員チーム、パーカー、ベイリー、ヤンと組む新人IT部員ストーンは、
実は国家を超越した秘密諜報機関チャーターのハート部門のエージェント。
ハートは世界の全情報をハッキングできる量子コンピュータ“ハート”を守っている。
あるとき、MI6のシステムが何者かによってハッキングされ、
追跡の結果、インドの犯罪組織に関わるケヤ・ダワンがハッカーだと判明。
ダワンの狙いはまさしくハートで、ハートを奪われれば世界が危ない。
MI6チームはダワンを追ってリスボンに向かうが、ハートを狙う組織に襲いかかられる。
ITしか扱えない部員を装っていたストーンはやむを得ず戦闘能力を発揮し、
チームのメンバーたちは、ストーンがチャーターのエージェントであることを知る。
ハートを守るという目的は同じだとして行動を共にしようとするが、
チームを裏切ってダワンと組んでいたのがパーカーだった。
ベイリーとヤンはパーカーにあっけなく殺され、ストーンはパーカーを憎む。
また、MI6メンバーを殺すとは聞かされていなかったダワンも、パーカーのやり方に疑問をおぼえ……。
ストーン役はガル・ガドット。ダワン役は『RRR』(2022)でシータを演じたアーリヤー・バット
アーリヤー・バットは30歳だというのに、まだ子どもの天才ハッカーの雰囲気です。
ガル・ガドットって、身長が180cm近いのにカワイイ。美人。素敵。
大画面で観たい作品だから、劇場公開してほしかったなぁ。
 
《ひ》
『人質 韓国トップスター誘拐事件』(英題:Hostage: Missing Celebrity)
2021年の韓国作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
韓国の国民的俳優ファン・ジョンミンが若者5人組に拉致監禁される。
目的はもちろんカネで、ジョンミンの口座から送金せよと言う。
犯人グループはこれより前にとあるカフェに押し入っており、誘拐された店主はすでに殺害され、
共に誘拐された従業員女性パク・ソヨンの行方を警察が捜していた。
ジョンミンが監禁された小屋にソヨンの姿もあり、
ジョンミンはなんとか自分と彼女の命を救おうとするのだが……。
ファン・ジョンミンが本人役を演じる異色のサスペンスアクションで、とても面白い。
犯人から身代金にいくら出すかと聞かれたジョンミンは、5億ウォンと答えます。
日本円にして5千万円ぐらいだからえらく安いなと思ったら、
送金の1日の上限が5千万円なのですと。それを超えると疑われるよと犯人を言いくるめる。
ソヨンは37回就職試験を受けてようやく採用されたばかりで、父親が喜んでくれたのにと涙ぐむと、
ジョンミンが下積み時代にオーディションを100回受けた、自分は田舎出身で、不細工で、
だけどここまで来たよなんて話すところはしんみりしましたね。
同じく本人役でパク・ソンウンがカメオ出演しているのも楽しいです。
 
《ふ》
『ファミリー・スイッチ』(原題:Family Switch)
2023年のアメリカ作品。Netflixにて配信。
ウォーカー家は4人家族。
夫ビル、妻ジェス、長男ワイアット、長女CC、次男はまだ赤ん坊のマイルズ。
クリスマスには揃って歌い踊るビデオを撮る仲良し家族だったはずが、
長男も長女も親の余興につきあう年齢でもなくなり、まったくやる気なし。
このままでは家族がバラバラになってしまうとジェスが懸念していた折、
謎の占い師アンジェリカと出会ったのをきっかけに、
天文台望遠鏡を覗きながらそれぞれがふて腐れたままひそかに心の内を明かす。
翌朝目覚めると、なんと家族の体が入れ替わっているではないか。
ジェスとCC、ビルとワイアット、そしてマイルズはなんと飼い犬のピクルスとチェンジ。
見た目はそのままなのに、中身が入れ替わってしまった4人と1匹は、
何もわかっちゃいないマイルズとピクルスを除いて右往左往。
よりによってその日は4人それぞれにとって人生で最も大事と思われる日。
ビルはおっさんバンド“ダッド・オア・アライブ”のレコード契約がかかる日で、
ジェスは昇進をかけたプレゼンテーションの日。
ワイアットは飛び級で大学入試を受ける日で、CCはサッカーのトライアウトの日。
今まで縁のなかったことをこなせるはずもなく、絶体絶命と思われたが……。
誰かと体がスイッチするという設定は全然目新しくないですよねぇ。
2人きりじゃなくて家族全員の体が入れ替わる点だけが新しい。
でもこういう話は何番煎じであろうと心は温まるもの。
相手の立場になってみなければわからないことがこうしてわかる。
 
《へ》
『蛇に濡れる女』(英題:Obsessed)
2022年のロシア作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
ある夜、自由奔放な監察医リザが友人マーシャを乗せて車を走らせていたところ、
道路の真ん中にヌボーッと立つ全裸の若い女性に出くわす。
危うく轢きかけて怒鳴ろうとするも、明らかに様子がおかしいその女性を放っておくことはできず、
リザは自宅へと彼女を連れ帰って介抱した後、関係を持つ。
後日、殺人事件現場へ検死のために赴いたリザは、遺体があの夜の女性であるのを見てびっくり。
検死の結果、死因は窒息死で、体内からは強力な筋弛緩剤が見つかる。
また、遺体の胸部には薬剤を用いて建物の写真が焼き付けられていた。
リザは刑事たちとともに事件を解決しようとするが、同一犯の仕業とおぼしき殺人が次々に起こる。
しかも被害者はすべて、リザが肉体関係を持った相手ばかりで……。
ロシア作品を観る機会はそうそうありませんから、まぁまぁ期待を抱いて観はじめました。
車に乗ってハイスピードでぶっとばす冒頭シーンなどは夜景も美しくて爽快。しかし後が続かない。
なんといってもこの邦題ですもの、エロティックサスペンス狙いであることは明らか。
リザは相当のヤリマンで(笑)、でも凄い美女というわけでもなければ色っぽくもない。
途中、「犯人がわかった」と言い出すけれど、驚愕(でもないか)の多重人格オチ。
少女の頃から継父に性的虐待を受けていたリザがマリアという女性を生み出し、
リザとは違って残虐な性分のマリアが犯行を重ねていたのだよということで。
なんか、この手のロシア作品は暗いだけでありきたり、つまらない気がします。エロ不要。
 
《ほ》
『炎のデス・ポリス』(原題:Copshop)
2021年のアメリカ作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
ネバダ州の砂漠の真ん中に建つ小規模な警察署、ガンクリーク警察署。
ある夜、路上で暴れている男がいるとの知らせに女性警官ヴァレリーが急行すると、
男はヴァレリーに殴りかかり、応酬したヴァレリーに捕らえられて留置所へ。
調べてみると男はテディという詐欺師
22回も逮捕されているのに1回も起訴されていないのは何かある。おかしい。
するとその直後、泥酔した男が車で警察官を轢きかけて放り込まれてくる。
実はこの男は殺し屋のボブで、泥酔は演技。
大物を繋ぐフィクサーのテディは組織を裏切って追われる身で、
殺されないようにわざと警官を殴って留置所に入り、
テディを殺すために雇われたボブも留置所に入るために泥酔を装っていたのだ。
ところがテディの始末を命じられた別の殺し屋アンソニーもガンクリークにやってくる。
サイコパスのアンソニーは、署内に乗り込むと警官を見つけては撃ち殺す。
アンソニーと撃ち合いになり、重傷を負いつつ留置所に逃げ込んだヴァレリーは、
テディとボブのどちらかに救急セットを取りに行ってもらわねばならなくなり……。
詐欺師のテディは善人なのかと終盤まで思わされますが、実はこいつがいちばんクズ。
殺し屋のほうが詐欺師より信用できるんだわと思いました(笑)。
まるでジェラルド・バトラーの主演作品のような触れ込みですが、
観れば主役はヴァレリー役のアレクシス・ラウダーでしょう。
ヴァレリーがボブを追走するシーンで終わるから、続編もあるのかも。

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