雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

無理をしないで

2018-05-03 19:24:24 | 日々これ好日
        『 無理をしないで 』

     昨夜来 当地もかなり雨が降り 
     今日も風が強い
     地域によっては 大荒れの天候と伝えられている
     せっかくの連休の最中 計画は盛沢山でも
     決して無理はしないで

                  ☆☆☆
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馬子にも衣装と言いますが

2018-05-03 08:12:46 | 麗しの枕草子物語
          麗しの枕草子物語  
               馬子にも衣装と言いますが  


何と申しましてもね、肩書というものは大変なものですねぇ。

同一人物ですのに、「大夫の君」とか「侍従の君」などと申し上げている頃は、私なんかでも気楽にお話し出来たものですが、これが、「中納言」「大納言」「大臣」などになられますと、なかなかそうもいきません。それに、実際にとてもご立派に見えるのですから、肩書というものは大変なものなんですよ。

これは、何も公卿方に限ったことではなく、私たちのような受領階級であっても同じなんですよ。
「何々の守」と呼ばれている間は、下々に大きな顔は出来るとしても、やんごとない方々には地下人のようなものですが、これが、いくつかの国守を歴任して、「大弐の四位・三位」などになりますと、上達部の方々でも、一目置くようになるのですから。
人格が特に優れられたとは思えないのですが、肩書のご威光なのでしょうねぇ。

その点、女は駄目ですわねぇ・・・。
まあ、「典侍や三位」などになりますと、それなりのことはありますが、齢をとってからいただくようでは、大してうれしくはありませんわ。
受領の奥方になって任国に出向くのは、羽振りがいいそうですし、並の人でも上達部に見染められ、生まれた女の子が皇后の位にでも就かれると、それはもう大変なことなのでしょうが。
でも、やはり、女は損ですよ。


(第百七十八段・位こそ・・、より)
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