雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

名ばかりの春ですが

2024-02-04 19:03:31 | 日々これ好日

    『 名ばかりの春ですが 』

   当地の今朝は 夜半の雨が上がり
   びっしりと 雲に包まれながらも
   意外に温かく 立春を演じてくれていた
   庭の 小さな梅の木も 数輪の花をつけ
   探してみると 春の息吹もそこそこにある
   今夕からは また お天気が崩れ
   広い地域で 雪の予想が出されている
   それでも 寒さの向こうに春の姿が
   垣間見られる 頃になってきた

            ☆☆☆  

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チームワーク

2024-02-04 08:05:09 | 私の好きなフレーズ

『 企業や国家における個人に対する犠牲バントの強要は、多くの場合、悲劇の温床になっていることも歴史の教えるところです。』


「チームワーク」という言葉は、出発点は「団体で行う仕事」を指すための言葉として生まれたように思うのですが、日常私たちは、スポーツに限りませんが、団体における協調・連携といった協力関係を指すのが普通のようです。
スポーツの場合は、その結果が比較的はっきりと表れるものですから、「チームワーク」の重要性が強調されがちですが、むしろ、それ以外の場所で必要とされることの方が多いように思われます。
どちらの方がより重要だなどと考えることに意味はありませんが、私たちの日常において、二人以上が集まったり、行動したりする場面では必ず「チームワーク」的な働きの是非が、その関係の安定や成果に少なからぬ影響を与えるものです。

「チームワーク」は、時には、横暴や個人攻撃の隠れ蓑になることも少なくないことに注意が必要です。
「チームワーク」の名のもとに、必要以上の犠牲を強いたり、成果を恣意的に歪めることは、一般社会において珍しいことではないことは、社会人であれば一度や二度は経験しているはずです。
野球における犠牲バントは戦術であり「チームワーク」の一役を担うことが多いのでしょうが、企業や国家における個人に対する犠牲バントの強要は、多くの場合、悲劇の温床になっていることも歴史の教えるところです。

  ( 「小さな小さな物語」第十一部 NO.610 より )

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