『 今日は「NISAの日」だそうですが・・』
今日は「NISAの日」だそうですね
何でもありの 記念日ですが
誰が付けたのか知りませんが 実にタイムリー
おまけに 今日は 日経平均株価は 1066.55 円高!
ご祝儀相場などとはいえない 大幅高
もっとも 数銘柄で上昇額の半分ほどを占めているので
「何を買っても儲かる」 ということではないようですよ
念のため・・・
☆☆☆
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『 道長の御嶽精進 ・ 望月の宴 ( 102 ) 』
さて、内裏は焼亡してしまっているので、帝(一条天皇)は一条院にお住まいになり、東宮は枇杷殿にお住まいになっている。
こうして、宣耀殿女御(センヨウデンニョウゴ・東宮女御藤原娍子)には、皇女が二人、皇子が四人におなりになった。
このごろの斎宮には、式部卿宮(村上天皇の皇子為平親王)の御娘(恭子女王)が、たいそう幼くしてそのお役につき、そのままでいらっしゃる。
世の中は、ともすればたいそう騒がしく、人が死んだりした。
とはいえ、帝のご性格はご立派でいらっしゃるし、殿(道長)の御政治も悪くはおありでないが、末世になったからであろうか、毎年のように世間には疫病がはやり、人が死に、哀れなことばかりが多かった。
やがて、冬にもなると、五節舞や賀茂臨時祭を、冬の公の行事としているが、それも終ってしまって、寛弘四年( 1007 )になった。はかなく過ぎていく月日につけても、しみじみと感慨に襲われる。
正月も、元日から何かとせわしなく過ぎていった。
二月になって、殿の御前(道長)が御嶽精進(ミタケソウジ)を始めようとなさったが、「四、五月になってから、参詣なさるべきです」とか、「やはり、秋の山が最高でございます」などと人々が申すので、御精進を延期なさって、何かにつけお慎みになる。
あふぎの中納言(藤原忠輔、正三位権中納言。いつも空を仰ぎ見ていたという。)という人の家にお出かけになられた。殿が引き籠もっていらっしゃるので、世間はたいそう静かである。とはいえ、籠もっていらっしゃっても、世の政はしっかりとお執りになっている。
八月になって、御嶽に参詣なさった。
十分なご用意をなさり、並々ならぬ御心で参詣なさるので、その盛大さは格別のもので、その様子は想像に余りあるものであろう。
然るべき僧たち、さまざまな人々が、大勢お供を申し出る。子供たちや親族も広くいらっしゃるので、いったいどうなるかと恐ろしく思うほどであったが、まことに平穏に参詣なさり帰着なさった。
年来の願い事は、この御嶽精進以外にはないといったお気持ちである。世間では、この御嶽詣を天下の公事(オオヤケゴト)と受け取っている。
十二月にもなると、何事も心あわただしげな人々の様子なので、早くうらうらとした春にならないかと誰もが待ち望んでいるのも、ひたすらに生きている者の寿命も知らない様なのが、しみじみと哀れに思われる。
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