マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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下三橋の民俗行事

2009年08月20日 07時15分03秒 | 楽しみにしておこうっと
下三橋町の南側に鎮座する風(かぜ)神社。

20年に一度は本殿を建て直しする「ゴソク」が行われている。

「ゴソク」とはどんな漢字を充てるのであろうか。

「御足」とも思われるが、「御造宮(ゴゾウク)」が訛ったものと考えられる。

神社祭祀を司るのは宮座の十六人衆。

秋祭りは10月1日だったが集まりやすい体育の日に移された。

その前日の早朝は宵宮で10時ころに神主を迎えて神事を行う。

翌日は本祭で18時ころ。

大和太鼓の皆さんが奉納太鼓を演じる。

昔はドロイモを炊いて、カキを剥いたものを供えていた。

トーヤは中学生。十五歳になったら村の仲間入りとして認めるという。

7月5日は太神楽がやってくるという。

(H21. 7.23 記)

下三橋の民俗風習

2009年08月20日 07時13分35秒 | 大和郡山市へ
下三橋町の北西を流れる前川の橋の上に石仏が祀られている。

かっては川の北側にあったという。

その石仏の前に亡くなった人が使った布団を燃やしていたという。

茶碗は割った。

帰ってくるなという意思表示なのでしょうか。

法令遵守することになって、現在は燃やすことができなくなった。

その場所はお盆のときにも目印になっている。

13日の夕方4時ころに各戸で迎えたオショウライサン。

玄関口にワラを燃やして、線香をあげて迎える。

いわゆる迎え火だ。

オショウライサンはご先祖さん。

14日にお供えして祀ったオショウライサンは15日に天へ昇っていく。

お盆に供えたオソナエ(アラタナもある)は朝のうちに橋の上の石仏辺りで燃やしていた。

これも昨今の法令遵守の関係で燃やさずに家へ持ち帰るようになった。

焼く行為はできなくなったがお盆の風習は今でも続けられているそうだ。

二体を透かし彫りした石仏は流行映画の影響でしょうか、「オクリビト」と呼ばれている。

(H21. 7.23 Kiss Digtal N撮影)