マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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矢田北村の地蔵さん・観音講

2009年08月13日 07時20分55秒 | 大和郡山市へ
かって年寄りのご婦人方で営まれていた矢田北村の観音講。

引退されたあとを継ぐ婦人会。

畑仕事が暇になったとき、晩の八時に公民館へ集まって詠歌を練習している。

二人の会長がその日を決めている。

その北村地区には峠にあがる急坂の道沿いに南無地蔵の石仏が並べて祀っている。

毎年八月二十三日の晩八時、新しくヨダレ掛けを掛け直した地蔵さんの前で同じように詠歌のお勤めをしている。

夕飯食べてからやけど子ども達も集まってくるそうだ。

お供えは子どものおやつになるものばかりだという。

(H21. 7.17 SB912SH撮影)

矢田東明寺地区の観音講

2009年08月13日 07時17分58秒 | 大和郡山市へ
八坂神社の祭礼を担っている東明寺地区の氏子さん11軒は観音講の講中でもある。

八月のお盆の月を除く毎月は施主の家に集まってお念仏を唱えている

本来は17日であるが、施主らの都合で第一、第二辺りの土曜か日曜の夜に営む観音講は施主宗派によって営みが変わり、それぞれの宗派形式に応じた形式(施主によってはご詠歌もある)で行われている。

かってはイロゴハン(奥さんは大阪の出身でカヤクゴハンといってたものがいつの間にかイロゴハンというようになったという)を作って夕飯を食べたあとにオトムライを勤めている。

サラリーマン家庭が増えて家の食事もせなあかんので現在はお勤めだけになっている。

その後はおしゃべりをして次月の日程を決めて解散している。

Uさんの奥さんは娘さんが小さいころにおばあちゃんに代わって講衆になられた。

その子も大学生になったが村の行事やし続けていきたいと仰った。

ちなみに中村や北村地区でも行われていることを聞いている。

こちらの地区も聞き取りを進めていきたい。

(H21. 7.12 聞き取り記)

9月の当番は東明寺。

奥さまのお話では地区の宗派は東明寺の真言宗、日蓮宗に天理教、それぞれの施主宗派の仏壇に向かってそれぞれの宗派の念仏を唱えるという。

また、毎年2月12日は東明寺で薬師講が営まれる

大阪から約30人ほどの信者衆が集まってお勤め。

笹酒、カス汁、カヤクゴハンのお接待。

かっては木の弁当が使われていたそうだ。

地区の長老の話では子ども時分に富雄まで出かけていって幟を立て信者さんを出迎えた。

そしてお寺まで歩いてきたことを覚えているという。

(H21. 8.11 聞き取り 記)