マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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東吉野木津川の行事

2009年08月28日 04時42分15秒 | 楽しみにしておこうっと
無形民俗文化財に指定されている東吉野村木津川の念仏祈祷の踊りは二百十日の前祈祷。

五穀豊穣、災害、無病息災を祈願する念仏だ。

今年は奈良交通子会社のビューティフルツアーセンターが主催するツアーが来るそうだと役場から連絡があったのだと区長は仰る。

人数少なかったら取りやめになるようだけど、大勢来たらどうしようか、対応策を考えねばと思案されていた。

前日の17日は小(おむら)の丹生川上神社の献灯祭。

昨年までは15時開催だったが今年は18時半。

琴の夕べやいうて奉納があるからだという。

春日大社は三千基もの灯籠に蝋燭の火を点す。

川上神社は電灯を点ける。

揺らぎはないけど幽玄さは変わらんと思うと笑顔で話す。

話は木津川の太鼓台に広がった。

木津川は宮入の一番手。

その太鼓台は淡路で修理されて戻ってきた。

自慢の太鼓台はこの秋祭りにデビューする。

八朔の日は小で盆踊りをしていた。

8月15日は木津川お寺の施餓鬼で青年団が、18日は念仏踊りのあとで祭文踊りをやっていた。

一月八日は薬師さんの初祈祷。

区長さんの玄関壁には、なにやら二本の木の棒を括り付けている。

太い棒はクリの木。3/5ぐらいは樹皮を削っている。

オコナイ棒(床を叩くランジョウで使う)と呼ばれるクリの木棒は、初祈祷を終えて各戸の玄関に備えつける。

もうひとつは玄関の中央にある屋形。

ここにはたばってきたごーさん(牛玉宝印書)を入れている。

このごーさん、年行(ねんぎょ)さんが一枚ずつ渡すんやけど、そのとき堂内から外へ放る。

取り合いになるぐらい激しかったそうだが昔のこと。

オコナイ棒もごーさんもいわゆる魔除け。

一年間祀ってとんどで燃やす。

(H21. 7.31 聞き取り)