マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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三条のノガミサン

2009年08月01日 07時39分28秒 | 奈良市へ
奈良市三条添川町の農家・水利組合は26軒。

毎年、年頭と呼ばれる当番の二人が組立型の鳥居を設えて二本の木の御幣を欅樹の下に置かれる。

絵馬を納めている櫃の蓋を祭壇にして、そこに馬姿の絵馬、お神酒、塩などを供えて灯明に火を点します。

欅には特別に作ってもらっている注連縄が取り付けられている。

前日に奉られた注連縄はお店で作ってもらっている。

その店では作られんようになったからと来年はどの店にしてもらうのか悩みだと仰る年頭さん。

ノガミの西方は水田が広がっていた。

かって農家ばかりだったノガミサン参り。

陽が昇る5時に集まっていたが農業をしなくなった現在は6時にお参りしている。

そのころは水守りさんが守る池の水を田んぼに何時引くか、田植えを何時するのかと農事の日程を決める集まりだった。

一人ずつ順番にお参りをした後は組合の会所で会合の直会が行われているが、現在の会合には農事のことがすっかりでなくなったと総代は仰った。

供えられた絵馬は直会を終えてから配られる。

(H21. 6. 1 Kiss Digtal N撮影)