マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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青龍寺でダンジョウ

2009年08月06日 07時58分43秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
一月五日は青龍寺でダンジョウをしている。

座敷に叩き板を敷いてフジの木を叩いた。

昔は廊下など板の間を叩いたそうだ。

そのときにもらってきたゴーさんのお札を挿したウルシの木は苗代の水口に挿して水戸祀りをしている。

その後の田植え初めにはサブラキと言って、白米と大豆を包んだフキをイグサで結んだフキダワラ六本を奉る。

桝には1cm角に切ったキリコ(モチ)と煎ったコメを入れて、12本のカヤも挿す。

台所には「コメコガシ」と呼ぶ煎ったコメを御飯に入れてお供えをするという。

藺生ではTさんだけが今でも続けている農耕行事だという。

来年は是非お伺いしたいものだ。

写真は葛神社秋祭りのオーコ。

(H21. 6. 7 Kiss Digtal N撮影)

藺生葛神社佐平祭

2009年08月06日 07時55分22秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
奈良市藺生町の葛神社では1月、4月、6月、8月に佐平祭が行われる。

陽が沈むころ社務所に集まった氏子さんは祭事の準備を整えると神饌を供えた本殿を前にして座する。

禰宜と呼ばれる村神主さん、3人の総代に一年交替の神主とする社守さんも3人。

三つの地区の組頭は上、中、並松(なんまつ)の3垣内の代表者。

自治会長を加えて始まった佐平祭は二拝礼、一拍手、一拝礼で氏神さんに頭を下げる。

祭礼はこの一瞬で終える。

神社略誌によれば、一月十日に「サヘイ」といって神主がソラマメを炊いて重箱に詰め、酒と肴とともに神社に持って参拝、酒宴をしたとある。

祭礼の世話人は六人年寄りで入頭したい者の上から六人が神主の仕事だったという。

現在の「サヘイ」の神饌はお神酒、洗い米、ジャコ、野菜で、御供のお下がりのジャコを肴にしてヨバれる酒宴が始まる。

今月は桜並木の間に紫陽花を植える日程や風の祈祷など村の行事についての話題で盛り上がる。

戦前のころやったかダケヤマ(岳山)に登って雨乞いしたことを覚えていた一人の総代さん。

八月くらいの時期で雨が降らんかった。

谷がない藺生は干ばつになりやすかった。

昼間に太鼓叩いて登っていったことだけは鮮明に記憶していると話された。

(H21. 6. 7 Kiss Digtal N撮影)