マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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O家の昔のモノ

2009年08月08日 08時24分01秒 | 民俗あれこれ
Oさん宅では昔のモノがたくさん残されている。

テレビは懐かしいブラウン管式。

おかしくなったら真空管を替えりゃちゃんと映る。

全盛期だったころあっちこっちに出向いては交換修理で儲けたと笑顔で話す。

昭和15年のスタンプが押されているおじいさんの葉書が残っている。

呉軍港から出された軍事郵便扱いの葉書は「検閲済」の朱色のスタンプが押されている。

また、ご自身が生まれたころの祖々母が拝受された御沙汰書寫も残されている。

御沙汰書寫は大正十二年の記しがある。

当時の鉄道大臣から機関車脱線事故があり罹災者宛てに皇后両陛下より下賜相成りされたものだ。

裏庭に生えているホウも案内された。

そこには野良小屋があり、奥から当時使われていた箕を取り出してこられた。

ひとつはイグサで編まれた箕。

もうひとつはシュロの葉で作られた箕。

今でも使えるでと着込んでくださった。

(H21. 6. 9 Kiss Digtal N撮影)

田原の大和茶粥

2009年08月08日 07時58分42秒 | 大和の郷土料理
茗荷町辺りの田原の里はお茶の栽培が盛んだ。

大和でお茶といえば茶粥が出てくる。

田原の番茶でこしらえた大和茶粥はさっぱりとして一杯が二杯、三杯と食をそそる。

今では見られなくなった田原の節句チマキ。

茗荷町では春に白い穂の花を付ける「チバ」の柔らかい葉を使ってチマキを作っていた。

萱と違って「チバ」は作業がし易いそうだ。

実際に生えている「チバ」を拝見すれば、それは田畑に繁るチガヤだった。

白い花が若いころは蜜が詰まっていて、吸うと甘いので畑仕事の合間に食べたと仰る。

(H21. 6. 9 Kiss Digtal N撮影)