マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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切幡神明神社宵宮座入り

2010年11月19日 07時50分07秒 | 山添村へ
山添村切幡は上出と下出の地区ごとに神明神社の祭典を営む神主がいる。

16日が祭礼の日だった大祭。

それはいつしか第三日曜に移った。

前日は宵宮。

早朝から集まった下出の神主と当屋の人たち。

翌年を任されるミナライもいる。

当屋は大当屋と相当屋の二人だ。

ミナライと当屋の息子たち。

キョウと呼ばれるアカメシを供えて式典を終えた。

それはお下がりとなって塗りの椀に盛られる。

座席の数だけ用意される。

供えたときは膳にはキョウがあった。

四角い形の上に円錐形の乗せた二段型のキョウ。

キョウ御供とも呼ばれているキョウはモチゴメアズキメシのオコワだそうだ。

その膳には枝付きのエダマメとサイラと呼ばれるサンマの開きも乗せていた。



机は注文したパック詰め料理が運ばれる。

上座には3人の男児の名前が記されている。

直前までに生まれた男の子の名前だ。

そこには紅白の饅頭も置かれた。

氏子たちは席に座る。

上座は父親に抱かれた赤ん坊。

一人はやむなく欠席されたことを伝える神主。

新氏子の名を詠み上げる挨拶はその子たちの座入り告知である。

お酒も注がれた儀式は酒宴に移った。

母親はどうしているかと言えば末席の外れに居る。

そのうち赤ん坊も泣き出すようになるので母親の処に移された。

同席した孫を見守る人は上座に座った父親の父親だ。

子供の親は大阪や奈良市新大宮。

住まいは切幡でなくとも氏子入りを認める座入りは男だけだった。

いつしか女の子も氏子だということで参列を認めるようになった。

(H22.10.16 EOS40D撮影)