昨夜から降り出した雨は止む気配はない。
昼前には本降りになりだした天理市長滝町。山間にある集落だ。
鬱蒼とした林のなかに鎮座するのが九頭神社。
早朝に集まってきた宮本衆と当家、それに世話方の役目を担う行司たち。
ヤダケ(矢竹であろう)と呼ばれる竹を使って御幣を作る。
それを神社に奉って神事が執り行われる。
それらを終えて社務所で直会が始まった。
パック詰め料理の膳を囲んだ直会だ。
お神酒を注ぎ回るのは本当屋と受け当屋の二人。かいがいしく動き回る。
所外では当屋の奥さんが酒を澗している。
始まって1時間半。座は「座分け」の式典に入った。
中央の席に座った二人の行司。
昭和44年10月12日調の「座中連名簿」を差し出し座員の名を確認する。
座中名にはここで生まれた長男と認められた婿養子。
いずれも宮本株を買った55人の座中だ。
その人たちを振り分けるのが座分け。
明日の宵宮に際してオオト-ヤ(大当屋)とコトーヤ(小当屋)の家で会食をよばれる人たちを振り分けるのだ。
逆の言い方をすれば行き先の接待家を決めるのだ。
本来であれば一カ所で総員が会食するのだが、人数が多いことから二カ所に分けている。
それを決めるのが座分けである。
座中名簿は誕生日の順。
最長老は一番でオオト-ヤの家。
2番目はコトーヤの家。
次はオオト-ヤ。その次はコトーヤとなる。
簡単に言えば奇数番がオオト-ヤで偶数番がコトーヤだ。
ここに但し書きがつく。
世話役の行司は二手に分かれなくてはならない。
宮本衆の意見や協議を経てどちらの家に入るかを決断する。

決まった座中は二つに折った半紙に名前を記す。
そして洩れなどがないか名前を呼び出して宮本衆が承認する。
采配しない行司は名ばかり、長老のご意見を伺い決めていく。
行司の役目はこれで終わったわけではない。
集合時間や祭り提灯の出発時間など、今日中に決まったことを1軒、1軒回って通知していくのだ。
(H22.10. 9 EOS40D撮影)
昼前には本降りになりだした天理市長滝町。山間にある集落だ。
鬱蒼とした林のなかに鎮座するのが九頭神社。
早朝に集まってきた宮本衆と当家、それに世話方の役目を担う行司たち。
ヤダケ(矢竹であろう)と呼ばれる竹を使って御幣を作る。
それを神社に奉って神事が執り行われる。
それらを終えて社務所で直会が始まった。
パック詰め料理の膳を囲んだ直会だ。
お神酒を注ぎ回るのは本当屋と受け当屋の二人。かいがいしく動き回る。
所外では当屋の奥さんが酒を澗している。
始まって1時間半。座は「座分け」の式典に入った。
中央の席に座った二人の行司。
昭和44年10月12日調の「座中連名簿」を差し出し座員の名を確認する。
座中名にはここで生まれた長男と認められた婿養子。
いずれも宮本株を買った55人の座中だ。
その人たちを振り分けるのが座分け。
明日の宵宮に際してオオト-ヤ(大当屋)とコトーヤ(小当屋)の家で会食をよばれる人たちを振り分けるのだ。
逆の言い方をすれば行き先の接待家を決めるのだ。
本来であれば一カ所で総員が会食するのだが、人数が多いことから二カ所に分けている。
それを決めるのが座分けである。
座中名簿は誕生日の順。
最長老は一番でオオト-ヤの家。
2番目はコトーヤの家。
次はオオト-ヤ。その次はコトーヤとなる。
簡単に言えば奇数番がオオト-ヤで偶数番がコトーヤだ。
ここに但し書きがつく。
世話役の行司は二手に分かれなくてはならない。
宮本衆の意見や協議を経てどちらの家に入るかを決断する。

決まった座中は二つに折った半紙に名前を記す。
そして洩れなどがないか名前を呼び出して宮本衆が承認する。
采配しない行司は名ばかり、長老のご意見を伺い決めていく。
行司の役目はこれで終わったわけではない。
集合時間や祭り提灯の出発時間など、今日中に決まったことを1軒、1軒回って通知していくのだ。
(H22.10. 9 EOS40D撮影)