肌寒い朝になった。3ヶ月ぶりに参加した野遊び観察会。
間が空きすぎると何を持ってきてよいやら判らなくなるくらいだ。
調子も掴めず集合場所へ急ぐ。
案の定「久しぶりー」の言葉が返ってきた。
日曜日だと参加数が少ないからと土曜日にチェンジした秋の観察会。
蓋を開けてみればほぼ同じの少人数家族。
参観日と重なったそうだ。
10月はなにかとイベントが入っている。
どこをどうしても日程決めは難しい。
来月もクリーンキャンペーンが重なっている。
そういうわけで、本日の観察会はスタッフ13人を入れておよそ30数名となった。
秋を満喫しながら出発した。
水路を見ればなにやら動くもの。
目をこらせばそれはメダカだった。
田んぼにも居る。
稀少な魚はそっとしておく。
その水路でニョロニョロ動く一本の線。
流れでそうなっているかと思いきや引き上げてみれば動き回るハリガネムシだった。
形からして線形動物。
昨年の秋の観察会のときにはハロビロカマキリ(オオカマキリの場合もある)のお尻からでてきた。
お尻を水に浸けると出てくる。
いつも居てるわけじゃないから実物を目にすることは希だろう。
先生が「カマキリの気持ちになるにはみなさんのお腹に居ると思ってみること」と言われてもねー。
想像するだけで・・・です。
いずれにしてもハリガネムシは水分を好むということだ。
動物から植物へ気分転換しよう。
湿地になった畑地跡に群生するスイラン。
これも少なくなった植物だ。
美しい黄色花が秋色に映える。
ニガナやサワヒヨドリの花と相まって咲いている。
ブタナも咲いているが葉の形がまったく違う。
それぞれの秋の花は休耕田に移植されたコスモスと違って自然の色合いを感じる。
ここら辺りにはアキノノゲシも咲いていた。
クリーム色は「ここにも居るんだよ」と軽く主張するようで穏やかだ。
畦にはタカサブロウが咲いている。
稲作とともにやってきたとされているから相当古い帰化植物だ。
それにしても人物名のような名は覚えやすいが花となると・・・。
再び水路に目を向けた。
そこに居たのはザリガニ。
子持ちのザリガニだ。
老眼の私では小さくて見えない。
独り立ちはまだまだ。
そっと水路に返した。
その際には異様なものが目に入った。
鍾乳洞がここにある。
そんなことはない。
泥の氷柱だ。
なんでも珪藻が泥に絡まって、そこに草も加わった。ということらしい。
もう少し歩いてみよう。
出発地からはまだ数百メートルだ。
ヒヨドリバナの花はあっちこっちの方向に群がるような咲き方だ。
名前は煮ているがサワヒヨドリの花とは様そうが違う。
花つきはフジバカマに似ているが写真的にはこちらのほうが魅力的に写る。
その葉っぱにはホソヘリカメムシがたくさん住み着いている。
ヒヨドリバナの葉が好みなんだろうか。
その近くに赤トンボ(秋には顔、胸まで赤いナツアカネ♂でしょうか)が飛んできた。
小型のトンボだ。
アキアカネは夏にオレンジ色。
高原に居る。
秋は里に下りてきて色が真っ赤になるそうだが・・・。
秋の観察会はドングリとタデ仲間がメイン。
いつもなら飛びつくのだがなぜか気分がそっちに行かない。
レンズがそっちへ向かないのだ。
それはともかく、ここら辺りで咲くタデ類にはボントクタデ(葉に紋があり、ボンクラタデとも呼ぶらしい)、ヤナギタデ、サクラタデ、ミゾソバ(葉は牛面)、ヤノネグサ、イヌタデ、イシミカワ、ママコノシリヌグイなど。
ただサクラタデだけは美しい姿に魅了されてどうしてもシャッターを押してしまうのだ。
でっかい豆が目に入った。
ノアズキの豆だそうだ。
田んぼ道はまだまだ続く。
稲刈りをしていたご家族に聞いた。
事情があって田植えが2週間送れたそうだ。
そういえば10月に入ってからは盆地部の稲刈りは忙しくされていた。
それぞれの家庭には事情がある。
天候ももちろん左右される。
今週辺りは遅いほうになる。
家族総出の稲刈り。
新しい耕耘機がその一員となって働く。
田んぼの角は手刈りだ。
それは耕耘機が入れない場所。
あとで刈った稲を耕耘機に詰めていく。
セグロセキレイ、キセキレイ、ホオジロ、ジョウビタキなど野鳥たちがせわしく囀っている。
天空を見ればタカが舞っている。
先生によればノスリだそうだ。
私には点にしか見えない。
長タマ交換に手間取った。
そしてノスリは山の向こうに消えていった。
この辺りの野鳥調査をしている学生の話では4羽のサシバが上空を通り抜けていったそうだ。
ノコンギク、ホシアサガオ(ヒルガオ科)やハッカを見て山裾に入った。
糸トンボを追っかけしていた草むら。
そこには大きな花がある。
ホタルブクロにしちゃあ大きすぎる。
それは文様もあるツルニンジンだった。
葛城山系ではよく見られるが、これも稀少になっているそうだ。
ハッカもそうだしこの地そのものが稀少になってくるのではと思ってしまう。
ここまで来るのに直線で1キロメートル。
3時間かけての観察会はちょうど昼食時間となった。
下見のときに動物の足跡を発見したそうだ。
それははっきりと判る痕跡だ。
湿ったときに歩いた処は固く乾いた。
4センチメートルぐらいの足跡はアライグマだそうだ。いつの痕跡だろうか。
里山は黄色の花が咲き誇っている。
一面を彩るのはいわずとしれた帰化植物。
その僅かな隙間に残っていた稀少植物がオミナエシ。
数本しかない。
アキノキリンソウやワレモコウとともにそっとしておいてほしい。
でないとマムシさんが怒ってくるかも。
帰り道には二つの穴を発見した。
一つは藁の山の中の穴。
それはネズミだそうだ。
もう一つはザリガニの住処。
細い葉っぱを落としてみると食いついてきた。
日陰に咲くヤクシソウを見て戻ってきた。
道には提灯が掲げてある。
今日は宵宮だ。
旧道は神社へ行く参道だとされているが、家にはご神燈の提灯が見あたらない。
(H22.10.23 Kiss Digtal N撮影)
間が空きすぎると何を持ってきてよいやら判らなくなるくらいだ。
調子も掴めず集合場所へ急ぐ。
案の定「久しぶりー」の言葉が返ってきた。
日曜日だと参加数が少ないからと土曜日にチェンジした秋の観察会。
蓋を開けてみればほぼ同じの少人数家族。
参観日と重なったそうだ。
10月はなにかとイベントが入っている。
どこをどうしても日程決めは難しい。
来月もクリーンキャンペーンが重なっている。
そういうわけで、本日の観察会はスタッフ13人を入れておよそ30数名となった。
秋を満喫しながら出発した。
水路を見ればなにやら動くもの。
目をこらせばそれはメダカだった。
田んぼにも居る。
稀少な魚はそっとしておく。
その水路でニョロニョロ動く一本の線。
流れでそうなっているかと思いきや引き上げてみれば動き回るハリガネムシだった。
形からして線形動物。
昨年の秋の観察会のときにはハロビロカマキリ(オオカマキリの場合もある)のお尻からでてきた。
お尻を水に浸けると出てくる。
いつも居てるわけじゃないから実物を目にすることは希だろう。
先生が「カマキリの気持ちになるにはみなさんのお腹に居ると思ってみること」と言われてもねー。
想像するだけで・・・です。
いずれにしてもハリガネムシは水分を好むということだ。
動物から植物へ気分転換しよう。
湿地になった畑地跡に群生するスイラン。
これも少なくなった植物だ。
美しい黄色花が秋色に映える。
ニガナやサワヒヨドリの花と相まって咲いている。
ブタナも咲いているが葉の形がまったく違う。
それぞれの秋の花は休耕田に移植されたコスモスと違って自然の色合いを感じる。
ここら辺りにはアキノノゲシも咲いていた。
クリーム色は「ここにも居るんだよ」と軽く主張するようで穏やかだ。
畦にはタカサブロウが咲いている。
稲作とともにやってきたとされているから相当古い帰化植物だ。
それにしても人物名のような名は覚えやすいが花となると・・・。
再び水路に目を向けた。
そこに居たのはザリガニ。
子持ちのザリガニだ。
老眼の私では小さくて見えない。
独り立ちはまだまだ。
そっと水路に返した。
その際には異様なものが目に入った。
鍾乳洞がここにある。
そんなことはない。
泥の氷柱だ。
なんでも珪藻が泥に絡まって、そこに草も加わった。ということらしい。
もう少し歩いてみよう。
出発地からはまだ数百メートルだ。
ヒヨドリバナの花はあっちこっちの方向に群がるような咲き方だ。
名前は煮ているがサワヒヨドリの花とは様そうが違う。
花つきはフジバカマに似ているが写真的にはこちらのほうが魅力的に写る。
その葉っぱにはホソヘリカメムシがたくさん住み着いている。
ヒヨドリバナの葉が好みなんだろうか。
その近くに赤トンボ(秋には顔、胸まで赤いナツアカネ♂でしょうか)が飛んできた。
小型のトンボだ。
アキアカネは夏にオレンジ色。
高原に居る。
秋は里に下りてきて色が真っ赤になるそうだが・・・。
秋の観察会はドングリとタデ仲間がメイン。
いつもなら飛びつくのだがなぜか気分がそっちに行かない。
レンズがそっちへ向かないのだ。
それはともかく、ここら辺りで咲くタデ類にはボントクタデ(葉に紋があり、ボンクラタデとも呼ぶらしい)、ヤナギタデ、サクラタデ、ミゾソバ(葉は牛面)、ヤノネグサ、イヌタデ、イシミカワ、ママコノシリヌグイなど。
ただサクラタデだけは美しい姿に魅了されてどうしてもシャッターを押してしまうのだ。
でっかい豆が目に入った。
ノアズキの豆だそうだ。
田んぼ道はまだまだ続く。
稲刈りをしていたご家族に聞いた。
事情があって田植えが2週間送れたそうだ。
そういえば10月に入ってからは盆地部の稲刈りは忙しくされていた。
それぞれの家庭には事情がある。
天候ももちろん左右される。
今週辺りは遅いほうになる。
家族総出の稲刈り。
新しい耕耘機がその一員となって働く。
田んぼの角は手刈りだ。
それは耕耘機が入れない場所。
あとで刈った稲を耕耘機に詰めていく。
セグロセキレイ、キセキレイ、ホオジロ、ジョウビタキなど野鳥たちがせわしく囀っている。
天空を見ればタカが舞っている。
先生によればノスリだそうだ。
私には点にしか見えない。
長タマ交換に手間取った。
そしてノスリは山の向こうに消えていった。
この辺りの野鳥調査をしている学生の話では4羽のサシバが上空を通り抜けていったそうだ。
ノコンギク、ホシアサガオ(ヒルガオ科)やハッカを見て山裾に入った。
糸トンボを追っかけしていた草むら。
そこには大きな花がある。
ホタルブクロにしちゃあ大きすぎる。
それは文様もあるツルニンジンだった。
葛城山系ではよく見られるが、これも稀少になっているそうだ。
ハッカもそうだしこの地そのものが稀少になってくるのではと思ってしまう。
ここまで来るのに直線で1キロメートル。
3時間かけての観察会はちょうど昼食時間となった。
下見のときに動物の足跡を発見したそうだ。
それははっきりと判る痕跡だ。
湿ったときに歩いた処は固く乾いた。
4センチメートルぐらいの足跡はアライグマだそうだ。いつの痕跡だろうか。
里山は黄色の花が咲き誇っている。
一面を彩るのはいわずとしれた帰化植物。
その僅かな隙間に残っていた稀少植物がオミナエシ。
数本しかない。
アキノキリンソウやワレモコウとともにそっとしておいてほしい。
でないとマムシさんが怒ってくるかも。
帰り道には二つの穴を発見した。
一つは藁の山の中の穴。
それはネズミだそうだ。
もう一つはザリガニの住処。
細い葉っぱを落としてみると食いついてきた。
日陰に咲くヤクシソウを見て戻ってきた。
道には提灯が掲げてある。
今日は宵宮だ。
旧道は神社へ行く参道だとされているが、家にはご神燈の提灯が見あたらない。
(H22.10.23 Kiss Digtal N撮影)