マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小林町・白いドッジボールの正体

2018年12月10日 09時14分39秒 | 自然観察会(番外編)
在所の大和郡山市小林町に住む人から電話があった。

地区の雑木林の中に「白いドッジボール」のような大きなモノがあがったから撮りに来て、というお声に誘われて現地に向かう。

話しの様相から「オニフスベ」であろうと思った。

かつてというか、「オニフスベ」を見たのは云十年前。

生えていたのは県立民俗博物館がある大和民俗公園内。

発見したのは自然観察会のとき。

指導先生に教わって知った。

やや薄目のこげ茶色の塊であったが、「オニフスベ」そのものだった。



一昨日はテニスボールの大きさだったが、犬の散歩にでかけてみた物体はドッジボールの大きさになっていた。

手尺で計った直径は最大が18cm。

最小でも16cm。



団子兄弟のように三つ並んで大きくなっちゃった。

大きくなった「オニフスベ」は2日も経てばひび割れが生じる。

その後の数日後には茶色に変色する。



やがて小さくなって萎んでいく「オニフスベ」は合計で9個。

生えていた雑木林に赤色の曼殊沙華が咲いていた。

その向こうに稲穂が垂れる。

来月になれば稲刈りをすると話していた。

なお、オニフスベは食用キノコであるが、内部が白い幼菌時のみであるから要注意。

あがり出たてのテニスボールくらいの大きさがいいようだが、味がないので推奨されるものではないようだ。

場合によっては土の匂いもするらしい。

(H29. 9.22 EOS40D撮影)