マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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十津川村宇宮原のハダ

2018年12月21日 09時19分54秒 | 民俗あれこれ(干す編)
昨年、十津川村の内原滝川谷瀬に旧西吉野村の永谷で拝見してきたハダがある。

地域によってはハダの名称も異なる多段型のハザカケに魅了された。

稲刈りをしてハダに架ける。

そして数週間に亘って天日干しをする。

聞取りさせてもらった住民の話しによれば、だいたいが3週間も干しているようだった。

今年の具合はどうであろうか。

その時期がくれば、と思っていたが、いろんな事情が絡んで、結局のところ、足が動くことはなかった。

ただ、9月末に行けるようになったから心は弾んだが、時すでに遅し、である。

今年は、もう見ることはないだろうと思って、十津川村へ向かう南へ、南へと車を走らせた。

もう少し走れば絶景にある谷瀬の吊り橋がある地に届く。

そう思っていた右手に大きく蛇行する大河が見える。

一瞬であったが、ハザが目についた。

思わず停まった地から川向う岸に数軒の集落が見えた。

目を凝らしてみたら、あった。

多段型のハザカケである。

この地はどこになるのか。帰ってから調べてみれば十津川村宇宮原(うぐはら)だった。

竿の数を数えてみれば8段のようだ。

その下にあるのが稲田。

僅かな土地に耕作した稲はこうして干していた。

(H29. 9.30 EOS40D撮影)