この日の午後。
平日喫茶のきまぐれやさんの営業が終わってから、すもも狩りをすることになった。
お声をかけたのは、きまぐれやさんいちばんの常連客でもあるHさん。
一週間ほど前、平日喫茶のきまぐれやさんに訪問していた。
店舗前にすくっと育ってるすももの木に、相当多くのすももの実が成っていたそうで、その実成りのすももをもらった、とHさんが運営するFBに伝えていた。
その情報に飛びついた私は、HさんにFBを通して連絡した。
まだ、あるのならぜひともすもも狩りをしたい、と・・・
遡る、今年の3月24日。
その月の喫茶きまぐれやの展示は、知人の「川島朱実写真展-祈り、花、華」。
川島朱実さんが、執筆、連載もされている季刊誌『琵琶湖 湖国と文化』本を読み学びしていたきまぐれやさんの前庭に咲くバラ科の樹木。
当初は、白く咲く桜の花と思っていたが、その木がすももだったとは・・・
毎年に数個の実成りがあると、いうきまぐれやの店主。
奥にあるすももは、もっと多く、誰も食べないから捨てている、と話す。
まさに、えっ、である。
そんなぁ、捨てているのはもったいない。
甘くて、美味しいすももは、大好物。
市の施設をクビになった次の勤め先は、64歳まで勤めていた接骨鍼灸院。
役目は、患者さんをお家まで送り迎えする送迎ドライバーをしていた。
あるとき、そう、夏場に差しかかるころだった。畑でできたから、と院まで持ってきてくださった患者さん家族。
どうぞ、食べてくださいと、院長にお礼の差し入れ。
院に務めていた人たちに、分けてくれた甘いすもも。
冷蔵庫に冷やして食べたすももは、瑞々しい。
朝採りのすももの味に、惚れた日だった。
もし、捨てるなら、私に捨てて・・・・そう、きまぐれや店主にお頂戴願いをしたのだった。
実成りになって、野鳥の餌になる前にもらいにいきますぇ、と伝えていた。
こうして、やってきた平日喫茶のきまぐれやさん。
お昼を済ませて、外に出た店主のMさんと常連客でもあるお友達のHさん。
この日のためにわざわざ駆けつけてくれた大淀・馬佐(※ばさ)にお住いのHさん。
馬佐といえば、懐かしい。
台風は去ったが、牛滝社の裏山から流れる水の勢いが強くゴンマキが中断になった牛滝さんのまつり行事。
平成25年9月16日の取材を思い出す。
そのときに聞いた秋のマツリは、未だに取材に行けてない馬佐の行事は、ほかにもあるようだった。
すもも狩りには道具が要る。
枝切り挟みを用意するから、と伝えた店主のMさん。
すももの実が鈴成り状態だ、という裏山に行く前に見ておきたい店舗前のすももの木。
熟したすももは、地面に、落ちていたが、まだまだ未熟の青梅のようなすももの実はしっかりしている。
数えてみれば、15個くらいの青いすもも。
いずれは落下するか、野鳥が啄むようだ。
そうそう、この実はなんだ。
まるでグミのような形の赤い実。
その問いに応えてくれたHさん。
スマホで調べてくれた植物の名称は、ゴボウズオトギリソウのようだ。
野原に咲くオトギリソウは見たことあるが、ゴボウズオトギリソウは聞きはじめ。
ネット調べによれば、黄色い五花弁の花をさかせるようだ。
どこかで見たような気もするゴボウズオトギリソウ。
さて、裏山に実成りがすごい、というすももの山。
崖的な地に育ったすももの木は、何本もあるように見えた。
そこに近づく前に気づいたゴロゴロ落ちていたすももの実。
熟したすももの実が、枝から離れて勝手に落ちる。
きまぐれやの中庭に続く裏山。
坂になっているから、落下したすももの実はコロコロ、転がってくる。
乾いた地面のここだけでも、十分な個数のすもも。
もちろん、食べられるものではないが、今まさに転がってきたすももは食べられる。
水洗いし、水分を拭き取り、冷蔵庫にしばらく保管したすもも。
真っ赤な状態のすももは甘くて美味しい。
そんなことを思いながら裏山に入る。
急坂状態の裏山。
さっさとのぼっていくお二人の後ろから登るが、うーん。
身体が昔のような元気があれば、さっさと行けるんだが、今はもう・・・
さっそく、伸ばした枝切挟み。
手にしていたのはHさん。
斜めの土地に、しっかり踏ん張った足。
身体を構えて枝切挟みを目的のすももに狙いを定めて・・・もぎ取る。
まだ、青いすももはしっかり枝にくっつているから枝ごともってこれるが・・・
そのとき、隣の枝とかにあたってガサガサ。
その振動によって熟しぎみのすももが、ボソ、ボソ落下する。
枝葉が多い裏山のすもも。落下した熟しのすももが、いっぱいに広がっている。
落ちたすももを踏んでしまえば、ぐちゅぐちゅ。
ヘタしたら、踏んだズック靴では滑ってしまう足場。
ただ、落下した場は、すもものえー香りがする。
裏山ぜんたいがえー香り。
そう、甘い香りが漂い、酔ってしまいそうになる。
とにかく、注意しながら足場を見て移動するすもも狩り。
ボソ、ボソここでも落ちるすもも。
たまたま目に入った落下してきたすももゲット。
この中に美味しいのんがある・・はずだ。
腰をかがめて手にしていた、そのときもボソ、ボソ落ちてくる。
あっちこちに目が動き、あっちこちにそろり、と移動してゲット。
割れているすももは、ヤマアリの餌になる。
そんな観察もじっくりしたいが、今日は勘弁してくれ。
枝切挟みの取り扱いは慣れている、というHさん。
ご自宅では、野菜つくりなど農作業もしているHさんだからこそ、機敏に動く。
枝切りすももに、綺麗な状態のすももはちり取り収集。
店主も動くすもも狩りに枝に手が伸びる。
持ち込んだ三脚は無用だったすもも狩り。
今まで、ほったらかしにしていたすもも。
捨ててたのがもったいない、とわかったすもも狩りの日。
青葉が逆光に美しい。
何枚も、何枚もシャッターを押していたすもも狩り。
意識したワケではないが、そんな一面も撮れた裏山のすもも景観。
十分に堪能させていただいた。
おまけに、発見した山野草のシオデ。
おひたしにも美味しいし、茹でてマヨネーズかけても美味しい一品。
野山のアスパラガスとも呼ばれているシオデ。
この一本だけだから、山菜取りはしない。
すもも狩りを終えて気になっていた収穫したすももを入れる腰籠。
Hさんにお願いして撮らせてもらった。
大量に収穫したHさんはジャムに、私は前述したとおりの熟しのすももを冷やしてがぶり。
大きなタネがあるから飲み込まないように・・・
帰路に見つけたすももの実。
落下しているすももの色が、全般的に黄色い。
見上げた頭上の枝にも赤身の実が見られない。
このすももは、おそらく成長過程に何らかの症状によって、成長未熟なままに落下したのであろう。
いわゆる生育不良。
こんなことって、あるんだね。
帰宅してから、洗浄したすもも。
布で水気を拭き取りしてから選別作業。
熟し加減で選別し、それぞれの量が入るタッパー詰め。
すぐにでも食べられる甘くて美味しいだけを冷蔵庫保存。
明日にも、食べたい熟しのすももが愉しみだ。
すもも狩りさせてもらったすもものその後である。
冷蔵庫に保存。熟したすももを待つこと数週間。
なんと、月が替わった7月初旬の5日。
冷蔵庫から取り出した熟成りのすももをガラス製の皿に並べた。
並べている間に、水滴がつくすもも。
ひとつ取っては、じゅるじゅる食べた甘いすもも。
皮むきもつるっと、というか、するっと捲れる。
もちろん、皮有りでも美味しい。
皮と実の間にうま味がぎっしり。
皮有りであろうが、皮剥きのすももも美味しい。
至福のすももは13個。
いっぺんに食べるのはもったいないから、二日に分けて食べた。
あれから、12日目。
喰い納めの時季がきた。
今夏、最後に食べたすももも、また甘くて美味しい。
この場を借りて、厚く御礼申し上げる次第だ。
(R3. 6.29 EOS7D/SB805SH撮影)
(R3. 7. 5、17 SB932SH撮影)
平日喫茶のきまぐれやさんの営業が終わってから、すもも狩りをすることになった。
お声をかけたのは、きまぐれやさんいちばんの常連客でもあるHさん。
一週間ほど前、平日喫茶のきまぐれやさんに訪問していた。
店舗前にすくっと育ってるすももの木に、相当多くのすももの実が成っていたそうで、その実成りのすももをもらった、とHさんが運営するFBに伝えていた。
その情報に飛びついた私は、HさんにFBを通して連絡した。
まだ、あるのならぜひともすもも狩りをしたい、と・・・
遡る、今年の3月24日。
その月の喫茶きまぐれやの展示は、知人の「川島朱実写真展-祈り、花、華」。
川島朱実さんが、執筆、連載もされている季刊誌『琵琶湖 湖国と文化』本を読み学びしていたきまぐれやさんの前庭に咲くバラ科の樹木。
当初は、白く咲く桜の花と思っていたが、その木がすももだったとは・・・
毎年に数個の実成りがあると、いうきまぐれやの店主。
奥にあるすももは、もっと多く、誰も食べないから捨てている、と話す。
まさに、えっ、である。
そんなぁ、捨てているのはもったいない。
甘くて、美味しいすももは、大好物。
市の施設をクビになった次の勤め先は、64歳まで勤めていた接骨鍼灸院。
役目は、患者さんをお家まで送り迎えする送迎ドライバーをしていた。
あるとき、そう、夏場に差しかかるころだった。畑でできたから、と院まで持ってきてくださった患者さん家族。
どうぞ、食べてくださいと、院長にお礼の差し入れ。
院に務めていた人たちに、分けてくれた甘いすもも。
冷蔵庫に冷やして食べたすももは、瑞々しい。
朝採りのすももの味に、惚れた日だった。
もし、捨てるなら、私に捨てて・・・・そう、きまぐれや店主にお頂戴願いをしたのだった。
実成りになって、野鳥の餌になる前にもらいにいきますぇ、と伝えていた。
こうして、やってきた平日喫茶のきまぐれやさん。
お昼を済ませて、外に出た店主のMさんと常連客でもあるお友達のHさん。
この日のためにわざわざ駆けつけてくれた大淀・馬佐(※ばさ)にお住いのHさん。
馬佐といえば、懐かしい。
台風は去ったが、牛滝社の裏山から流れる水の勢いが強くゴンマキが中断になった牛滝さんのまつり行事。
平成25年9月16日の取材を思い出す。
そのときに聞いた秋のマツリは、未だに取材に行けてない馬佐の行事は、ほかにもあるようだった。
すもも狩りには道具が要る。
枝切り挟みを用意するから、と伝えた店主のMさん。
すももの実が鈴成り状態だ、という裏山に行く前に見ておきたい店舗前のすももの木。
熟したすももは、地面に、落ちていたが、まだまだ未熟の青梅のようなすももの実はしっかりしている。
数えてみれば、15個くらいの青いすもも。
いずれは落下するか、野鳥が啄むようだ。
そうそう、この実はなんだ。
まるでグミのような形の赤い実。
その問いに応えてくれたHさん。
スマホで調べてくれた植物の名称は、ゴボウズオトギリソウのようだ。
野原に咲くオトギリソウは見たことあるが、ゴボウズオトギリソウは聞きはじめ。
ネット調べによれば、黄色い五花弁の花をさかせるようだ。
どこかで見たような気もするゴボウズオトギリソウ。
さて、裏山に実成りがすごい、というすももの山。
崖的な地に育ったすももの木は、何本もあるように見えた。
そこに近づく前に気づいたゴロゴロ落ちていたすももの実。
熟したすももの実が、枝から離れて勝手に落ちる。
きまぐれやの中庭に続く裏山。
坂になっているから、落下したすももの実はコロコロ、転がってくる。
乾いた地面のここだけでも、十分な個数のすもも。
もちろん、食べられるものではないが、今まさに転がってきたすももは食べられる。
水洗いし、水分を拭き取り、冷蔵庫にしばらく保管したすもも。
真っ赤な状態のすももは甘くて美味しい。
そんなことを思いながら裏山に入る。
急坂状態の裏山。
さっさとのぼっていくお二人の後ろから登るが、うーん。
身体が昔のような元気があれば、さっさと行けるんだが、今はもう・・・
さっそく、伸ばした枝切挟み。
手にしていたのはHさん。
斜めの土地に、しっかり踏ん張った足。
身体を構えて枝切挟みを目的のすももに狙いを定めて・・・もぎ取る。
まだ、青いすももはしっかり枝にくっつているから枝ごともってこれるが・・・
そのとき、隣の枝とかにあたってガサガサ。
その振動によって熟しぎみのすももが、ボソ、ボソ落下する。
枝葉が多い裏山のすもも。落下した熟しのすももが、いっぱいに広がっている。
落ちたすももを踏んでしまえば、ぐちゅぐちゅ。
ヘタしたら、踏んだズック靴では滑ってしまう足場。
ただ、落下した場は、すもものえー香りがする。
裏山ぜんたいがえー香り。
そう、甘い香りが漂い、酔ってしまいそうになる。
とにかく、注意しながら足場を見て移動するすもも狩り。
ボソ、ボソここでも落ちるすもも。
たまたま目に入った落下してきたすももゲット。
この中に美味しいのんがある・・はずだ。
腰をかがめて手にしていた、そのときもボソ、ボソ落ちてくる。
あっちこちに目が動き、あっちこちにそろり、と移動してゲット。
割れているすももは、ヤマアリの餌になる。
そんな観察もじっくりしたいが、今日は勘弁してくれ。
枝切挟みの取り扱いは慣れている、というHさん。
ご自宅では、野菜つくりなど農作業もしているHさんだからこそ、機敏に動く。
枝切りすももに、綺麗な状態のすももはちり取り収集。
店主も動くすもも狩りに枝に手が伸びる。
持ち込んだ三脚は無用だったすもも狩り。
今まで、ほったらかしにしていたすもも。
捨ててたのがもったいない、とわかったすもも狩りの日。
青葉が逆光に美しい。
何枚も、何枚もシャッターを押していたすもも狩り。
意識したワケではないが、そんな一面も撮れた裏山のすもも景観。
十分に堪能させていただいた。
おまけに、発見した山野草のシオデ。
おひたしにも美味しいし、茹でてマヨネーズかけても美味しい一品。
野山のアスパラガスとも呼ばれているシオデ。
この一本だけだから、山菜取りはしない。
すもも狩りを終えて気になっていた収穫したすももを入れる腰籠。
Hさんにお願いして撮らせてもらった。
大量に収穫したHさんはジャムに、私は前述したとおりの熟しのすももを冷やしてがぶり。
大きなタネがあるから飲み込まないように・・・
帰路に見つけたすももの実。
落下しているすももの色が、全般的に黄色い。
見上げた頭上の枝にも赤身の実が見られない。
このすももは、おそらく成長過程に何らかの症状によって、成長未熟なままに落下したのであろう。
いわゆる生育不良。
こんなことって、あるんだね。
帰宅してから、洗浄したすもも。
布で水気を拭き取りしてから選別作業。
熟し加減で選別し、それぞれの量が入るタッパー詰め。
すぐにでも食べられる甘くて美味しいだけを冷蔵庫保存。
明日にも、食べたい熟しのすももが愉しみだ。
すもも狩りさせてもらったすもものその後である。
冷蔵庫に保存。熟したすももを待つこと数週間。
なんと、月が替わった7月初旬の5日。
冷蔵庫から取り出した熟成りのすももをガラス製の皿に並べた。
並べている間に、水滴がつくすもも。
ひとつ取っては、じゅるじゅる食べた甘いすもも。
皮むきもつるっと、というか、するっと捲れる。
もちろん、皮有りでも美味しい。
皮と実の間にうま味がぎっしり。
皮有りであろうが、皮剥きのすももも美味しい。
至福のすももは13個。
いっぺんに食べるのはもったいないから、二日に分けて食べた。
あれから、12日目。
喰い納めの時季がきた。
今夏、最後に食べたすももも、また甘くて美味しい。
この場を借りて、厚く御礼申し上げる次第だ。
(R3. 6.29 EOS7D/SB805SH撮影)
(R3. 7. 5、17 SB932SH撮影)