11月5日の受診の際に預けられたお手紙。
宛先は天理よろづ病院の循環器内科の医師である。
医師は特定されていないので決まった日に行くでもない。
が、だ。
脈拍数が異常に高い数値。
ワーフアリン錠剤で抑えているものの、鼓動も高い異常状態はいつまでも放置するものではない。
診察時間は平日の月曜から金曜まで。
受付時間は朝8時半から11時までだ。
先週は送迎の仕事や四十九日法要など多用であった。
16日も仕事がある。
行くならこの日と決めていた火曜日はフリー。
なにも朝8時半から行くこともない。
慌てず騒がずのゆっくり時間に起床して外来病棟に向かった。
いつも通りに診察券を挿入する自動受付機。
いつもなら予約診断なのですぐに発行される。
予約でもないこの日は画面に向かって循環器内科を選択する。
受付シートが発行されて総合受付へ。
指定されるフロアーの診療受付に提出すれば「今日は何ですか」と尋ねられる。
血管外科医師より受け取った封書を渡して診察に来たと伝える。
まずは血圧計で測ってくださいと指示が出た。
受付付近の待合室は診察を受ける人で溢れていた。
血圧計はどこにあると思って辺りを見渡す。
あった場所の前に座っていた男性と目が合った。
なぜに、ここで・・・。
行事取材で度々お世話になっている大塩のYさんだ。
受付を済ませた私を発見して視線を送っていたという。
男性の隣に座っているのは奥さん。
何度かお会いしているのですぐに判った。
ここに来たのは診療。
冠動脈が細くなって流れが悪くなった奥さんは同病院でステント治療を受けた。
薬剤を服用して現在に至っている。
期間を開けて診察、というわけだ。
筋肉が衰え身体の動きも芳しくない。
歩くにも体力的に難しくなってきたという婦人の送り迎え。
男性は前年まで宮総代を務めていた。
歳はいったが、いたって元気。
奥さんを乗せて走る運転手をしていると話す。
私は・・といえばこういう状態。
夏場に突然の発症で入院、手術、退院、リハビリをしてきた。
何年か前から男性にお願いしていたブトクスベ。
連絡できる身体ではなくなったと話せば、来年・・ということになった。
それはそれで、身体状況を理解された男性が云った。
「これまでは若かった、無理がとおりの身体だった、無理してきたから心臓が堪らんと云いだして破裂した。無理が利かん身体になった以上は、体力の衰えもあり、無理したらアカン、不摂生をせずに、動ける範囲で・・」と、言葉で気遣ってくれた。
男性は帰宅した夕方にも電話をくれた。
気遣いされる男性が云った。
奥さんの入院日が決まったという。
早めに決まった入院日に安堵したと話していたことを付記しておく。
話し込んで忘れかけた血圧測定。
この日の数値は最高が132で、最低が88。
普通であるが、脈拍は99拍。
回転数はまったく落ち着かない。
ご夫婦は呼び出しを受けて診察室に入った。
それからしばらくして受付に呼び戻された。
診察前には検査があるというのだ。
4本の採血、胸部立位の正面レントゲン撮影、心殿図の3セットメニューはいつもと同じだ。
心電図待ちに行列ができていた。
ドア傍に立ててあった看板に「只今、15分待ちです」と表示していた。
この日の検査は午前中。
人でいっぱい。
午後ではそのような情景を見たことがない。
検査技師曰く、今日は突然の申し込み患者さんが多かったという。
すべての検査が終わった時間は10時50分。
受付が9時10分だったから1時間40分もかかった。
循環器内科の受付を済ませて呼び出しを待つ。
待合室の席は満席だ。
入れ替わり立ち代わりの入室、診療、次回の案内に渡された別途書類に書き込む人もおられる。
診察は3番。
ドアを開けて入室すれば若い医師が座っていた。
お手紙をもってきた経緯にこれまでの状況を伝える。
医師が云うには心房と心室が流れる血液。
心臓が動くということは電気信号の発信がある。
それを受けた回路が働く。
それがおかしくなって不整脈を発生させているそうだ。
脈拍が高いのはその関係性。
就寝中が一番感じる症状は、いわゆる心房粗動。
右心房と心室間における粗動を解決するには電気ショックの手当てもあるが、再発する可能性が高い。
治すには電極カテーテルアブレーションの処置を要する。
心臓僧帽弁リカバリー手術をした際にはメイズ処置を行っている。
今回の発症はそれと違う箇所に発症し、電気回路がおかしくなっている可能性が高いというのだ。
処置をするには入院を要するということで日程が決まった。
3週間後の12月8日だ。
翌日の9日はカテーテルアブレーションの処置が行われる。
退院はその週末。
土曜か日曜辺りになるらしい。
あくまで順調にいっての話しだけに何かが起これば約束は果たせない。
入院は処置だけだ。
その前にしておかなければならない心エコーと造影を伴う経食道心エコーの両検査。
これも日程が決まった。
来週になる26日、27日の両日。
経食道心エコー検査は万が一におけるカテーテルアブレーション処置対応だ。
想定する発症欠陥位置が違う場合がある。
カテーテルアブレーション処置をしている際に発見されたら手遅れ。
複雑な処置を未然に防ぐ事前に確認する検査である。
検査、入院、処置が決まれば入院手続き。
待ったなしに、引き続いて同フロアーにある入院受付所で手続きを進める。
保証人や家族説明者も記載する「入院誓約書」、「病気、検査、治療の説明と同意、および家族への病状説明の同意書」、「実費徴収に関する同意書」の書類は事前記入して入院時に持ってくる。
それより先に申請しなくてはならないのが「入院される患者・家族の方へ」シートだ。
患者本人以外の連絡先を2カ所、今までにかかっていた病気やケガ、来院・入院に至った経緯、入院目的の理解、アレルギーの有無など多数の項目記入。
この内容は退院後の期間が長期に亘って開いたとか、他の病院より移転したとか、新たな病気の場合だと思った。
入院、手術、退院、リハビリ、通院診察などは同じ病院で診察を受けているのだから不要では・・と伝えた。
そういえばそうですと答える看護師。
血管外科から循環器内科から移っただけですべての診療結果はコンピュータ内部にある。
患者番号で照合すればすべての状況が判るのだ。
一考の余地あり、である。
会計・支払い処理など、すべてを終えて病院を出たら雨が降っていた。
駐車場までは若干の距離を歩かねばならない。
傘は必要としなかった午前中の診察。
時間はとうに過ぎて午後1時。
傘は持っていない。
急ぎ足になればふくらはぎがだるくなる。
坂道をのぼるときもそうである。
車についてしばらくは心臓を休める。
払った追加の駐車料金は200円だった。
2時間オーバーだったのだ。
帰宅してから数時間後。
同病院から電話が架かった。
本日、診察された医師が特別なことを伝えたいという。
それは何か。
正確な採血結果が得られたというのである。
診察時もある程度話されていた貧血数値。
症状に目まいはないが、検査結果に出ているという。
本日は間に合わなかった鉄分補給の薬剤服用。
薬は一般の市販薬でも構わないという。
「鉄」の文字があるサプリメントであれば問題はない。
それを買って入院日まで継続服用をしてもらいたいという。
了解して出かけた近くのドラッグストア。
薬剤師に伝えて商品棚の製品を選ぶ。
そうそう、薬剤師に伝えておかなくてはならないワーファリン錠剤。
量はともかく鉄分摂取量が多ければ出血を伴う可能性がある。
薬剤師と相談して決めた鉄分補給剤は味が甘くて美味しいグミタイプ。
これに決めた。
(H27.11.17 SB932SH撮影)
宛先は天理よろづ病院の循環器内科の医師である。
医師は特定されていないので決まった日に行くでもない。
が、だ。
脈拍数が異常に高い数値。
ワーフアリン錠剤で抑えているものの、鼓動も高い異常状態はいつまでも放置するものではない。
診察時間は平日の月曜から金曜まで。
受付時間は朝8時半から11時までだ。
先週は送迎の仕事や四十九日法要など多用であった。
16日も仕事がある。
行くならこの日と決めていた火曜日はフリー。
なにも朝8時半から行くこともない。
慌てず騒がずのゆっくり時間に起床して外来病棟に向かった。
いつも通りに診察券を挿入する自動受付機。
いつもなら予約診断なのですぐに発行される。
予約でもないこの日は画面に向かって循環器内科を選択する。
受付シートが発行されて総合受付へ。
指定されるフロアーの診療受付に提出すれば「今日は何ですか」と尋ねられる。
血管外科医師より受け取った封書を渡して診察に来たと伝える。
まずは血圧計で測ってくださいと指示が出た。
受付付近の待合室は診察を受ける人で溢れていた。
血圧計はどこにあると思って辺りを見渡す。
あった場所の前に座っていた男性と目が合った。
なぜに、ここで・・・。
行事取材で度々お世話になっている大塩のYさんだ。
受付を済ませた私を発見して視線を送っていたという。
男性の隣に座っているのは奥さん。
何度かお会いしているのですぐに判った。
ここに来たのは診療。
冠動脈が細くなって流れが悪くなった奥さんは同病院でステント治療を受けた。
薬剤を服用して現在に至っている。
期間を開けて診察、というわけだ。
筋肉が衰え身体の動きも芳しくない。
歩くにも体力的に難しくなってきたという婦人の送り迎え。
男性は前年まで宮総代を務めていた。
歳はいったが、いたって元気。
奥さんを乗せて走る運転手をしていると話す。
私は・・といえばこういう状態。
夏場に突然の発症で入院、手術、退院、リハビリをしてきた。
何年か前から男性にお願いしていたブトクスベ。
連絡できる身体ではなくなったと話せば、来年・・ということになった。
それはそれで、身体状況を理解された男性が云った。
「これまでは若かった、無理がとおりの身体だった、無理してきたから心臓が堪らんと云いだして破裂した。無理が利かん身体になった以上は、体力の衰えもあり、無理したらアカン、不摂生をせずに、動ける範囲で・・」と、言葉で気遣ってくれた。
男性は帰宅した夕方にも電話をくれた。
気遣いされる男性が云った。
奥さんの入院日が決まったという。
早めに決まった入院日に安堵したと話していたことを付記しておく。
話し込んで忘れかけた血圧測定。
この日の数値は最高が132で、最低が88。
普通であるが、脈拍は99拍。
回転数はまったく落ち着かない。
ご夫婦は呼び出しを受けて診察室に入った。
それからしばらくして受付に呼び戻された。
診察前には検査があるというのだ。
4本の採血、胸部立位の正面レントゲン撮影、心殿図の3セットメニューはいつもと同じだ。
心電図待ちに行列ができていた。
ドア傍に立ててあった看板に「只今、15分待ちです」と表示していた。
この日の検査は午前中。
人でいっぱい。
午後ではそのような情景を見たことがない。
検査技師曰く、今日は突然の申し込み患者さんが多かったという。
すべての検査が終わった時間は10時50分。
受付が9時10分だったから1時間40分もかかった。
循環器内科の受付を済ませて呼び出しを待つ。
待合室の席は満席だ。
入れ替わり立ち代わりの入室、診療、次回の案内に渡された別途書類に書き込む人もおられる。
診察は3番。
ドアを開けて入室すれば若い医師が座っていた。
お手紙をもってきた経緯にこれまでの状況を伝える。
医師が云うには心房と心室が流れる血液。
心臓が動くということは電気信号の発信がある。
それを受けた回路が働く。
それがおかしくなって不整脈を発生させているそうだ。
脈拍が高いのはその関係性。
就寝中が一番感じる症状は、いわゆる心房粗動。
右心房と心室間における粗動を解決するには電気ショックの手当てもあるが、再発する可能性が高い。
治すには電極カテーテルアブレーションの処置を要する。
心臓僧帽弁リカバリー手術をした際にはメイズ処置を行っている。
今回の発症はそれと違う箇所に発症し、電気回路がおかしくなっている可能性が高いというのだ。
処置をするには入院を要するということで日程が決まった。
3週間後の12月8日だ。
翌日の9日はカテーテルアブレーションの処置が行われる。
退院はその週末。
土曜か日曜辺りになるらしい。
あくまで順調にいっての話しだけに何かが起これば約束は果たせない。
入院は処置だけだ。
その前にしておかなければならない心エコーと造影を伴う経食道心エコーの両検査。
これも日程が決まった。
来週になる26日、27日の両日。
経食道心エコー検査は万が一におけるカテーテルアブレーション処置対応だ。
想定する発症欠陥位置が違う場合がある。
カテーテルアブレーション処置をしている際に発見されたら手遅れ。
複雑な処置を未然に防ぐ事前に確認する検査である。
検査、入院、処置が決まれば入院手続き。
待ったなしに、引き続いて同フロアーにある入院受付所で手続きを進める。
保証人や家族説明者も記載する「入院誓約書」、「病気、検査、治療の説明と同意、および家族への病状説明の同意書」、「実費徴収に関する同意書」の書類は事前記入して入院時に持ってくる。
それより先に申請しなくてはならないのが「入院される患者・家族の方へ」シートだ。
患者本人以外の連絡先を2カ所、今までにかかっていた病気やケガ、来院・入院に至った経緯、入院目的の理解、アレルギーの有無など多数の項目記入。
この内容は退院後の期間が長期に亘って開いたとか、他の病院より移転したとか、新たな病気の場合だと思った。
入院、手術、退院、リハビリ、通院診察などは同じ病院で診察を受けているのだから不要では・・と伝えた。
そういえばそうですと答える看護師。
血管外科から循環器内科から移っただけですべての診療結果はコンピュータ内部にある。
患者番号で照合すればすべての状況が判るのだ。
一考の余地あり、である。
会計・支払い処理など、すべてを終えて病院を出たら雨が降っていた。
駐車場までは若干の距離を歩かねばならない。
傘は必要としなかった午前中の診察。
時間はとうに過ぎて午後1時。
傘は持っていない。
急ぎ足になればふくらはぎがだるくなる。
坂道をのぼるときもそうである。
車についてしばらくは心臓を休める。
払った追加の駐車料金は200円だった。
2時間オーバーだったのだ。
帰宅してから数時間後。
同病院から電話が架かった。
本日、診察された医師が特別なことを伝えたいという。
それは何か。
正確な採血結果が得られたというのである。
診察時もある程度話されていた貧血数値。
症状に目まいはないが、検査結果に出ているという。
本日は間に合わなかった鉄分補給の薬剤服用。
薬は一般の市販薬でも構わないという。
「鉄」の文字があるサプリメントであれば問題はない。
それを買って入院日まで継続服用をしてもらいたいという。
了解して出かけた近くのドラッグストア。
薬剤師に伝えて商品棚の製品を選ぶ。
そうそう、薬剤師に伝えておかなくてはならないワーファリン錠剤。
量はともかく鉄分摂取量が多ければ出血を伴う可能性がある。
薬剤師と相談して決めた鉄分補給剤は味が甘くて美味しいグミタイプ。
これに決めた。
(H27.11.17 SB932SH撮影)