マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

かつや奈良大和郡山店のスタミナ炒めとチキンカツ丼

2020年12月21日 09時24分17秒 | 食事が主な周辺をお散歩
とんかつ専門店「かつや」に行かなくなって何年経ったことか。

直近でさえ6年前の平成24年8月13日である。

美味しいカツ味はいつでも食べられる。

そう思う「かつや」は自宅から10分もかからない。

サクサクかつ丼。

特に食べたいと思っていたソースかつ丼。

シャキシャキキャベツが盛り盛りのソースかつ丼。

機会があれば、と思って、常に用意していた100円割引券。

常、というのは車内にである。

車で10分もかかるのだから歩いてではむちゃ遠い。

ときおり新聞チラシに挟み込まれたキャンペーン商品。



目が点になるくらいのメガ丼。

その名もスタミナ炒めとチキンカツ丼。

価格はお手頃の590円。

割引券を利用したら490円、ではなく税込み支払い額から100円を割り引くシステムであるから8%の時代は537円が実支払い。



席について店員さんに注文したスタミナ炒めとチキンカツ丼

えっ、定食でなく丼ですか、と・・。

定食ならとん汁がついて丼は別椀のご飯盛り。

それで690円になるからとん汁は100円。

特に求めないとん汁。

味わいたいのは謳い文句のスタミナ炒めのにんにく醤油味。

これを味わいたくて注文したスタミナ炒めとチキンカツ丼。



大げさではないが、すごい盛りの丼姿に圧倒される。

さて、どこから手を付けていいのやら、ではなく箸の行先が・・。

箸を入れた途端に山が崩れてしまうのでは、と思って迷う箸の行先。

まよっていてはひとつも食べられないから、えいやっで決めた箸の位置。

突っ込んではみたものの口の位置はどこにするのか。

箸で持ち上げるわけにもいかないもやしの山。

チキンカツは後回し。

先に味わいたいもやしごと丼椀の縁に口を寄せて丼飯をかっこむ。

ところが飯はほとんどなくて炒めたスタミナもやしが大半でちょこっとキャベツも・・。

味は濃い。

口の中で踊るくらいに美味い。

にんにくが口の中にぱぁーっと広がる。

これは凄い味。

ガツガツ、ガツガツとかき込むスタミナ炒め。

びっくりするような味に酔ってしまう。

ときには旨味のある豚バラ肉も口の中に紛れ込む。



ぐいぐい食べてようやく底辺りが見え出した。

その手前くらいから感じた旨味集団。

タレが混ざった飯が美味い。

こんな丼味は初めて。

ときにはサクサク感たっぷりのチキンカツも口にする。

もも肉と思うチキン味。

脂たっぷりのったジューシーチキンが美味い。

しかし、それにしてもなかなかのもん。

ボリュームたっぷりに旨み味が爆発しそうなスタミナ炒めとチキンカツ丼は驚異の味付け。

添えているマヨネーズを活用するとまた美味しく味わえる。

深みのある味にこれもまた魅了されるスタミナ炒めとチキンカツ丼。

テーブルに置いてあった壺に入っていた漬物とともに食べたら、また美味しいこと。



かつ丼味にぴったり収まる旨味成分。

飯を食わなくともこれだけでも美味しいかつや特製の割干大根漬は店内売りもある。

レジで現金支払いする横に置いてあるものだから自然と手が伸びて、これも追加支払い。



楽しみがまた一つ増えたが、支払い時にももらった割引券は5月末まで有効の100円。

期間中に食べたくなったら間に合うよう車内に確保した。

(H31. 4. 9 SB932SH撮影)

Eメールが使えないガラケー機種は切り替えせざるを得ない

2020年12月20日 10時26分44秒 | つうしん
数か月前に届いた通知に「2019年11月末日をもって通話および電話機能を利用したSMSメール以外の一部機能が利用いただけなくなります」とあった。

現在使用しているSB932SHの一部機能とは何ぞえ、である。

932SHはシャープのAQUOSケータイ

いわゆるガラケーである。

発売は2009年2月6日。

和暦では平成21年。

10年間も活躍してくれた愛機の一部利用が使えなくなる、という通知である。

932SHはユニークなデザイン形態。

サイクロイドスタイルを採用した折り畳みケータイ。

90度反転するだけでワンセグテレビが映る仕組み。

また、動画記録の場合はサイクロイドにすれば横型撮り。

で、なければ縦型撮り。

これが実に面白い。

私が932SHに利用するのは電話、メール、写真撮りに動画撮り。

ちょっとしたことに簡単メモができる頼もしい取材道具。

写真、動画はもちろんであるが、メールは行事情報が圧倒的。

特に活用するのは文字そのもの。

行事情報の源データはパソコンにある。

尤もパソコンは道具であって収録はハードデイスクやUSBである。

膨大な行事情報を積み上げてきたデータを月別に集約している。

それは文字データ。

パソコンから送るEメールにコピードラッグして932SHにメール送信。

受け取ったメールは検索ができる。

この機能が実に便利。

1月から12月のデータが932SHのメールフオルダに収まっている。

そのフオルダ全体を舐めて検索できる。

行事名、或いは地域名をキーワードに検索したら、関係する情報がいっぱい。

取材先や屋外打ち合わせに情報のお知らせ。

また、私自身が思い出せない行事日を掴みたい場合によく利用する。

通知は先週も送られてきた。

11月末までに解決しておきたい対応策。

専門家の教えが一番だと思ってソフトバンク大和郡山店を訪問する。

通知書を提示して、これこれかくかくしかじかの利用をしているが、使用できなくなるのは・・と尋ねた結果が前述した事項である。

通知にあるWebサイトの閲覧や位置測位はまったくといっていいほど利用はしていない。

従量のかかる機能は利用をすることはない。

ワクセグはよほど退屈な時間があるときくらいのもの。

メディアプレーヤーも利用することはない。

多くの利用はカメラとEメール。

カメラの場合はUSIMカードを抜き差ししない限り使えそうだが、MMS、つまりEメールの送受信は致命的。

根本的に通信システムが大きく転換するから継続は不可成り、である。

ということで機種変更。

ガラケーでいくか、スマホにするかの分かれ道。

毎月にかかる費用からまずは思案としよう。

相談に乗ってくれたソフトバンク大和郡山店のI氏。

利用情報を詳しく説明させていただいて現状を理解してくださる。

状況がわかったところで毎月の費用である。

支払いはもう1台がある。

かーさんが利用するガラケーである。

毎月の費用は上がったり下がったり。

常に一定ではない。

利用状況に応じた従量があるのだろう。

まず調べてもらった私の月額支払い。

なんとほぼ毎月が3800円。

多くても4千円ちょっと超える4200円辺り。

えっ、と思った毎月の支払い総額。

ときには1万円どころか、1万4千円になることも。

なんでこんなバラツキがあるんだろうね、と頭を捻るかーさん。

私ではなくて、貴方の利用に問題があった。

と、いうよりも契約の問題であった。

私の契約は通話かけ放題プラン。

通話料は24時間が0円である。

パケットは従量制契約につき0円から多くても800円程度であった。

かーさんの契約は通話プランがホワイトプラン。

ソウトバンク同士なら午前1時から21時まで0円であるが、他社通話の場合は30秒が21円の従量制。

500円から3500円の利用である。

パケット通信量は0からの従量制。

月千円から5600円の利用。

電話にメールもあるが写真の送受信が最大の要因のような2番目の要因は他社との電話である。

その件については要相談。

決めなくちゃならんのが機種変更である。

電話番号を替えずにしたい機種変更。

まずはガラケー。

これならと思った機種はシャープのアクロスAQUOSケータイ3(47520円/3年契約縛りに毎月支払いが1320円)。

但し、3年間の月割キャンペーンによって▲830円も助かる。

現状と同じような使用であれば毎月支払いは3894円。

3年後には3404円になるという見積に、現状を維持できると判定して、これに決めた。

ただ、ケータイ3である805SHブラックの発売日は先である。

4月半ばから下旬になるというアクロスケータイ2の改良機。

ケータイ2ではワンプッシュで開くスイッチを備えていたが、数多くの利用に折れることもあり、改良のケータイ3

発売されて機種が調ったら連絡していただくようにした。

ちなみにスマホであれば、である。

ソフトバンクスマホの場合であれば、毎月の支払いが7千円から8千円程度。

ソフトバンク系列のYモバイルの場合は月4千円程度であるが、電話番号が替わるのが前提条件。

つまり、新規契約になるわけだ。

前述したようにケータイ3であれば毎月が3894円。

Yモバイルを新規契約しても8千円程度。

2機種を持ち歩くのはもってのほか。

同一番号で機種変更できる時代が来るまで待ち続けなくちゃならない。

(H31. 4. 9 SB932SH撮影)

ファミリーマート高槻浦堂店のかつお香る!醤油焼きうどん

2020年12月19日 10時01分52秒 | あれこれテイクアウト
本日の取材先は大阪府高槻市の原。

春祭り歩射神事が行われる八阪神社の行事であるが、前日に作られた大蛇が出発する地は川東垣内(かいち)。

出発は午後1時だが、氏子たちはそれより30分前に参集される。

そのことを計算して昼食時間に食べ処を決める。

場所は原の公民館前にある広場。

この日は特別に臨時の駐車場を提供するから、ここに停めていいと聞いている。

食事する時間はジャストの正午。

そうと決まれば弁当の買い出し。

支払いの手当てはTポイントカード。

で、あればファミリーマートで利用となる。

原に行く途中にあるファミリーマート高槻浦堂店に立ち寄って購入した弁当は焼うどん。

あっさり食べたいと思っての選択であるが、購入したのは369円のかつお香る!醤油焼きうどん。

お店のレンジでチンしてもらってやってきた駐車場。

広場を囲むように植生した桜が満開。

その下で食事会をしていたご婦人グループは2組。

離れた場でそれぞれに談笑するかしまし娘たち。

憩いの場は春爛漫。

その情景を見ながらの食事はかつお香る!醤油焼きうどん。



一口食べての感想は・・・かつお、や。

味の決め手はかつおそのもの。

どこをほじくって食べても、かつお、かつお。

脂ぎった作りの醤油焼きうどんは食べるほどに美味しくなる。

(H31. 4. 7 SB932SH撮影)

いっきゅうさん高槻店のどろソース豚焼きそば+こだわり餃子

2020年12月18日 10時13分02秒 | 食事が主な周辺をお散歩
早朝から村行事に登場する大蛇作りをしていた大阪・高槻市原。

今年が年番にあたっている川東垣内(かいち)の作業。

午後もたっぷり時間がかかると話していた。

作業は正午になればひと息つけて昼食。

氏子たちはお家で食事をされるが、私の食事処はお家でない。

弁当を買いたいと思っても当地にコンビニエンスストアはない。

あるとすれば峠を越えた市街地に2カ所。

近いところにあるセブンイレブン。

もう少し距離を伸ばしたところにあるファミリーマートもある。

麺屋は2店舗。

昨年の平成30年12月に訪れたお店は、釜揚げ讃岐うどん金毘羅製麺高槻清福寺店と大阪高槻・太鼓亭大畑店

原の根本山神峯山寺(かぶさんじ)の勧請かけの取材の折りに食事した麺屋である。

近くに来来亭のラーメン店もあるが、今回は焼きそば店に決めた。

お店は高槻市郡家新町にあるいっきゅうさん高槻店



500円の焼きそば定食に釣られてやってきたが、平日のみのプラン。

土曜、日曜にはそれがない。

とても残念だが仕方ない。

入店してからわかったことは鉄板焼きの温度で店内は溢れる熱気が充満していたことだ。



喉はカラカラ状態になっていたから席につくなり冷水を飲み干した。

この日の気温は21度。

春爛漫の外気温に室内の熱気に、しまったと思ったが・・。

口が要求するいっきゅうさん焼きそば。

お店の外に揚げていた「いっきゅうさん焼きそばグランプリ」。

これはもしやB―1グランプリに優勝した・・・・のではなく、全国の「いっきゅうさん」15店舗が競い合うチェーン店内グランプリのようだ。

危うく騙されそうになったが、味は保証できるのだろう。

店内は満席。

鉄板がジュウジュウ。

煙が立ち込め、お好みや焼きそばソースがむんむん。

大好きな香りにどれもこれも食べたい欲求をなんとか抑えて選んだメニューは辛み5倍のオリバーどろソース豚焼きそばに決めた。



早い話が一番お手頃価格だった600円が決め手。

目の前にある鉄板で焼いてくれると思って待っていたら大きなフライに盛られた焼きそばがやってきた。

先に配膳されたのは物足りなさから注文した290円のこだわり餃子。



主役を食べる前に味わいたい鉄板焼きのお店が提供する餃子の味である。

小皿に盛った極めて小さなコンパクトサイズの餃子。

形は餃子そのもの。

6個で290円のこだわり餃子のどこがこだわりなのか知りたくて注文した。

久しぶりに見た辣油の小瓶。

王将の餃子の場合で入れることのない辣油。

昔は辣油が必須のアイテムだったのが、今ではどこへいったやら。



これこそ食べたかった辣油い感動してちょちょいとポタポタ落とす。

餃子はカリカリ。

タレなんてものは染みやしないカリカリ。

なんとか絡ませて食べたら、カリカリ・・のガリガリ。

サクサクと言いたかったが、ガリガリ。

歯応えある焼き餃子の皮。

噛んだら旨味がジュワっと。

今まで体験したことのない食感に美味さを感じる餃子であるが、お店の“こだわり”って何。

どうもわからんかった“こだわり”は是非ともHPに表記してくだされ。



さて、ジュウジュウと音を立てているオリバーのどろソース豚焼きそばをいっただっきまーす。

熱々の焼きそばをふーふーして口に入れた。

思わず、旨いっと心の中で叫んだほどの美味さ。

どろソースの絡みが舌を魅了する。

ヒリヒリ、カラカラは・・辛み5倍。

コクのあるソースの旨味がのった麺はコシのある太麺。

こりゃたまらんわ。

なんせ箸が止まんない。

困ったもんだと思ったどろソース豚焼きそばを味替え。

一つ目の味替えはかつおの粉。

多めに振りかけたら台無し。

少しパラパラ落として食べたお味はまた美味い。

キャベツの甘さを引き出すドロソースが美味い。

豚はもう少し脂身があったほうが、私の好みだけど・・。

二つ目の味替えはマヨーネーズ。

我が家で食べるときにもときおりする味替え調理料。

これがまた美味いんだなぁ。

鉄板の温度が丁度よく調整されているからパリパリにならず、最後まで美味しくいただいた。

青のりを振らなかったのが正解である。

焼きそばはいろんなバリエーションが考案されているのだが、基本形が大切だと思っている。

明太子、キムチ、チーズなんてものは特に求めない。

入れりゃ、美味いに決まってはいると思うが、よりシンプルに提供する基本形の味に魅了されてしまった。

どうか奈良県への出店もお願いしたいものである。

(H31. 4. 6 SB932SH撮影)

ヒダラの酢漬け

2020年12月17日 10時31分59秒 | もらいもの・おくりもの
先だって訪れた際に食べてみ、と云われて口にしたヒダラの酢漬け。

思うほどの酸っぱさもないヒダラ。

どれくらいの日数を酢漬けしたのだろうか。

ヒダラは干して作った鱈の半身。

堅くもなく解けるような口当たり。

一口食べて、これは酒に合うと思った。

この日も訪れた奈良市旧都祁の白石町の辻村商店。

店主が持って帰りな、と袋に詰めてくれた干物のマダラ。

お店が仕入れた北海道産の真鱈の干物。

干物マダラを縮めて「ヒダラ干鱈)」と呼ぶのだが、これは天日吊るし干し。

それとも一夜吊るし干し・・。

ネットをぐぐってみたら、すきみたらとか塩たらとも・・。

さて、これをどうしたら、上手く作って、美味しくいただくことができるのか。

店主が云うにはヒダラに塩がある。

干す際に塩を塗すようだ。

その塩抜きが要る。

丸々半身のままでも塩抜きはできるが、この前にいただいたような形にすれば、器もコンパクトになって抜きやすい。

手で細かくとはいかないまでも、引き割くようにしたほうが食べやすいだろう。

店主がいう水抜きは、水道蛇口を捻ってちょろちょろ出したままにする。

30分程度、ずっとちょろちょろ流し続けていたらアクは流れて落ちる。

そんな風に言われた塩抜き。

水切りしたヒダラは器に入れて酢に漬ける。

甘酢で、と思ったが、それは云われなかったので一般的な酢で漬けた。

たっぷり浸みこませたら味がでる。

浸かり具合でヒダラも柔らかくなる。

ひと手間かけたら旨みも出る。

食べごろはいつなのか。

保冷容器にもなるタッパーウェアに入れて冷蔵庫保管。

いつでも食べられるように保存するヒダラの酢漬け。

食べたいときに取り出して食べればいい。

大方の作り方を伝えて作ってくれた家人。

こんなん、よう食べられん、とでもいいそうな顔で調理してくれた。

漬けてから数日後に食べたが、味的には思っていたよりも酢の感覚がない。

甘酢に切り替えたいと思いつつそのまま冷蔵庫行き。

どれくらいの日にちが経ったのだろうか。

蓋を開けてみれば酢の香りはまったくしない。

むしろおかしな匂いがする。

腐った、とまではいかないが、そんなような感じに近い。

これは漬け汁の切替えをすべき状態と判断して、漬け汁のすべてを捨てた。

ヒダラに浸っている水分もできる限り絞り出す。

今度の漬け汁は、㈱日本自然発酵の“おいしい酢”の名で売られている甘酢である。

我が家の酢料理のほとんどがこの「おいしい酢」である。



それをどぼどぼと投入した。

すぐに食べるのではなく、3日ほど経過したときに冷蔵庫から取り出して食べてみた。

これは美味い。

鋭い酢もあるが、味覚的には甘酢。

どっぷり浸かったヒダラが美味しい。

日本酒が欲しくなる味になったのが嬉しい。

(H30. 7.20 B932SH撮影)
(H30. 7.21 SB932SH撮影)

都祁白石町の民俗行事から

2020年12月16日 09時28分52秒 | 楽しみにしておこうっと
2日にかけて刺しサバ干しを撮らせてもらった都祁白石町の辻村商店。

お礼に2009年(平成21年)に発刊した著書を献本した。

京都の出版社である淡交社が発刊してくださった『奈良大和路の年中行事』である。

その著書には11月初めに行われる氏神さんの祭りを掲載している。

氏神社の国津神社に向かって渡御する座の十人衆。

狩衣を着た祭りの頭屋に黒門付き姿の十二人衆。

上の六人衆と下の六人衆からなる座中である。

店主も座中であるからお渡り行列に参列する白石町の「ふる祭り」。

六人衆の一番若い人が先頭を行く太鼓打ち。

スコを持つ座中がお渡りをする姿は黒の山高帽を被っていると教えてくれたのは、当時座中であったNさん。

教えてくれた場は隣村の都祁友田町に鎮座する都祁水分神社。

祭礼に各郷村が座する座小屋におられたNさんだった。

そのことを聞いて国津神社の場を確かめに来た日は平成17年11月1日だった。

白石町のふる祭りを取材したのは翌年の平成18年11月3日

鳥居を潜って参進する一行をとらえた姿を載せた。

あれからもう12年も経っていた。

当時、お渡りをしていた人たちは年季が終わって座中を退いていることだろうが、その掲載があるから、今回お世話になった店主に献本することにした。

頁をめくっていた奥さん。

あっと驚く仕掛けはないが、隣村の行事に写っていた婦人の名が口に出た。

その行事は平成19年の9月12日に行われた隣村の南之庄町の歓楽寺の薬師会式のボタモチ籠りである。

各家で作ったボタモチを持ち寄って法会を営む

続けて奥さんが云った。

ボタモチ籠りは白石町でもしているというのだ。

白石町にボタモチ籠りがあると知ったのはずいぶん前のこと。

どなたが話してくれたことさえ覚えていないが、北と南垣内のお寺でしていると聞いていた。

北になるのか、南のそれであるのか、わからないが、営みの場はすぐ近くにある融通念仏宗派の興善寺にある薬師堂。

日程は南之庄と同じ9月12日であったが、今は集まりやすい直近の日曜日らしい。

朝から境内やお堂を清掃し、それが終ってからのお昼のようだ。

残念なことに当日は毎年出かける十津川入り。

この日は大宇陀栗野も薬師堂に行事がある。

行事の名称は十二薬師。

先だって取材した天理市柳本町の薬師堂で行われる行事も十二薬師であるが、営む月は7月12日。12日、つまりは薬師さんの縁日。

柳本町に法要を営んでいた長岳寺住職がいうには、薬師さんを守っている十二神将の数であると話していた縁日が12日である。

ボタモチ籠りを掲載している頁に大きなズイキを並べて法要している写真がある。

それも南之庄町歓楽寺の金剛会式である。

その掲載写真にへぇー、と声をもらした。

ペラペラと捲られた奥さん。

私の出里の行事も載っているという。

それは天理市福住町上入田の行事。

不動寺の御膳である。

その頁写真を見たお店の手伝い女性もまた上入田の人。

盛り上がった話題は出里までおよんだ収録行事である。

これほど喜んでいただくと著者冥利に尽きる。

その頁の次もまた隣村の小倉町である。

上入田とほぼ同じような造りもんの野菜を供える行事である。

場は小倉町の観音寺。

17日に行われるから十七夜の会式とも呼んでいる観音寺会式である。

詳しいことは書けないが、小倉町の婚姻関係は特殊になるようだ。

そのことが関係するのかどうかわからないが、小倉町から嫁さんをもらう場合は、氏神を祀る八柱神社に人形を供えるらしい。

機会があれば一度伺いたい民俗である。

近隣の行事に盛り上がった話題提供に一役買った著書はともかく、白石町に薬師さんのボタモチ籠りがあるとわかった。

実は二日後の22日は「虫干し」があるという。

場は国津神社の社務所。

寺屋敷の名もあるその場で大般若経経典の虫干しをするという。

興善寺の住職を迎えて拝んでもらう。

シキビで作法もするという大般若経。

おそらく転読法要の作法であろう。

その経典を納めている籠は山伏が担ぐような道具であるらしい。

元々は神社に寺があったという。

その寺名はわからないが真言宗だったようだ。

氏子総代が参集して営まれる虫干しは、民俗行事の採録から外すことのできない「干す」テーマ。

店主は参加できないから区長に伝えておくと云ってくれた。

白石町に気になるカンジョウナワがある。

場はわかっているが、いつ架けられるのか。それを知りたかった。

勧請縄掛けは12月25日くらいに神社の門松を調えるその日にしているという。

ありがたい情報に胸が小躍りしてくる白石町に特別な言い方の方言があるという。



それ「ずる」。

物を下げる場合に使う言葉で「ずる」という。

「そこにずってくれ」と力仕事を頼まれたときは、物を持ち上げて下げる。

引きずるのではなく、持ち上げながら「ずる」のである。

近隣の村では聞いたことないと云われる「ずる」。

白石町だけの交わされる方言のようだ。

(H30. 7.20 EOS7D撮影)

旧都祁村白石町・天日干し3日目の刺しさば

2020年12月15日 09時34分32秒 | 民俗あれこれ(干す編)
第二弾に作る刺しさばも樽で塩漬けしておいた。

塩分たっぷり仕込んだ塩漬け。

何層にも積み上げる刺しさばの仕込み作業を経てから干す工程に移る。

漬ける日数はどれくらいなのか聞きそびれたが、店主に電話をした写真家のKさんが、つい3日前に干し始めたと伝えてくれた。

14日に収録した刺しさばは、5日間の毎日に繰り返す天日干し。

真っ黒とまではいかないが、ほぼほぼのこげ茶色に変色していた。

干してからどれくらいの経過があってこげ茶になっていくのか。

毎日に寄せてもらって記録すればいいのだが、そういうわけにはいかない日々の事情がある。

天日干しはだいたいが朝の9時ころに干して日が陰る前よりずっと前の午後4時くらいに引き上げると話していた。

ならば、その時間に間に合うように、と思って車を走らせる。

午後3時過ぎ、天理東口から入った名阪国道である。

東の方角の雲が黒色になっている。

西から東へ流れる風向き。

黒雲は大和高原に入り込んでいたが、ごく一部だけ。

青空に白い雲が広がっている。

しかし、だ。

暗雲ともなれば雨が降る。

そうとなれば大急ぎで干している刺しさばを回収しなければならない。

カンピョウ干しでもそうだが、暗雲ともなれば大急ぎで下ろさなければならない。
これは急がねば、と車を走らせて、駐車場に着いた時間は午後3時44分。



店主のTさん、雨が降ってくるな、と判断されて、干していた刺しさばを回収していた。

一枚、一枚を丁寧に扱ってとろ箱に詰めていた。

ドンピシャのジャストタイミングである。

大方の作業は済んでいたが、ラストの枚数を入れている最中だった。

結局、雨は降らなかったが、だいたいが4、5日間も干す。

回収した刺しサバは明日も干すという。

一旦、引き上げてお店の倉庫に収納した。

気温に天候具合。

雲の動きなどの日照りの状態を判断して干す日数、時間を決めているからいつも同じ日数にならない。

この日も一旦回収した刺しサバは、明日になるか、それも明後日か・・。

サバの日焼け具合も判断材料。

こうしてこげ茶に変色するのは脂がのっている証拠だそうだ。

ちなみに干したサバは焼津産の鯖。

仕入れ先は奈良県中央卸売市場。

大和郡山市の馬司町にある大きな市場である。

そこのある商店にお願いして用意してもらった焼津産の鯖。

仕入れた鯖を売り物の刺しさばに加工する。

手間のかかる作業を経て店前に看板を掲げて売り出す。

店先に掲げた看板は手書き。



「江戸時代から続く都祁の刺さば」とある。

三日前からの売り出し中の看板を見た人たち。車で通行する人も思わず車を停めてまで買っていく。

刺しさばの味を知っている人、すべてが買うわけではないが・・・。

この年の3月に山と渓谷社が発刊した『サバが好き!』に掲載してくださった私のコラム。

タイトルは「刺鯖は塩辛い」である。

主に大和郡山、天理市内を送迎していた通院患者さんから聞き取った刺しさば体験。

記憶を語ってくれたのは、聞取り当時が80歳以上の高齢婦人。

16人の人たちは、一様に口にした「サッサバ」。

「サシサバ」の名で呼ぶ人もいたが、すべての人たちがしょっぱかった、と味の思い出を話す。

その体験談を聞いていた私は、巡り合えた取材地の山添村で売っていたサシサバを買った。

聞取りした一人のおばあさんが食べたいと云っていたので購入して持っていったら、そんなん食べたくないと・・。

記憶は記憶のままでありたかったのかもしれない。

手元に残ったサシサバは我が家に持ち帰って食べた。

そのときの食感が、むっちゃくちゃ塩辛かったことから、タイトルを“塩辛い”とした。

執筆したコラムにオチがある。

是非とも、購入して味わっていただきたい『サバが好き!』。

頁をめくる度に美味そうなサバ料理が・・。

見ているだけで涎が出そうになる。



ところで今回仕入に発注した枚数は120尾。

すべてが焼津産であるが、実は20枚ほどはノルウエー産のサバも注文したそうだ。

追加に頼んだノルウエー産の鯖も刺しさばに加工する。

脂がのってるのはノルウエー産。

だから焼津産よりもさらに濃くなる天日焼け。



この方が美味いという店主であった。

(H30. 7.20 EOS7D撮影)

三休橋筋界隈の食事処を巡回⑤

2020年12月14日 09時48分55秒 | もっと遠くへ(大阪編)
食事を済ませて大阪中央区・伏見町にある林歯科医院に向かう。

予約していた時間に間に合った。

車は、大阪府公安委員会のパーキングチケットを発行・貼付し、駐車した。

さて、午後3時38分までの1時間。

これからどうする。治療が終るまでの時間は、およそ予想はつくが、待ち時間をどう過ごそうか。

先月の3月29日。

ふと、考えついた写真展。

駐車ポイントからそれほど遠くない。歩いてでも近いと思える写真展会場。

度々、知人たちが展示する写真展がある会場は、富士フイルムフォとサロン大阪。

本日の展示がどうであれ、時間潰しに展示作品を観て学ぶこともあるだろう。

そう思ってとぼとぼ歩いた。

着いた時間帯は、午後2時50分。



著名な写真家の展示もあったが、参考にならなんだ。

逆に、“我らがXで撮る理由”をテーマにとらえた描写が凄い。

新機種が織りなす映像に驚嘆しいていた。

ゆっくりする余裕もないから、ぱぱっと見て、ささっと会場を後にした。



戻る途中に見た角地にある飲み屋が気になる。

「串カツ二度付けお断り!!」の「新世界いっとく 本店」。

ここは夜だけが商売のようだ。

歯科医院までの戻り路にもう一軒は、都会のオアシス、でなく「出汁のオアシス」。



出汁っていうが、麺を提供するお店だ。

肉そば、中華そばにパクチーそばも・・。

お値段は手ごろ価格のワンコイン500円より。

こりゃ食べたくなるけど、昼間だけの提供。

夜は居酒屋に姿を替える。

(H31. 4. 5 SB932SH撮影)

杵屋麦丸北加賀屋店のどんぶりセット他

2020年12月13日 09時24分00秒 | 食事が主な周辺をお散歩
この日は、加賀屋にあるやまね耳鼻科の通院。

治療を終えた時間は、午後12時40分。

昼食を摂るのだが、食後にもう一か所。

予約している林歯科医院にも通院しなくちゃならない。

その合間に食べる食事処は、道中の行程にある、いわずとしれた我が家のお気に入りのかっぱ寿司南加賀屋店。

なんと、駐車場に車がいっぱい。

入店したら、あっと驚くほどの寿司喰い客で待合コーナーがごった返していた。

店外まで溢れている待ち客。

こんなに多くの食事客を見たのは初めてだ。

しかも、平日の金曜日に何故・・・。

状況からわかった、何故の答えは入学式だった。

学校での式典が終った祝いの児童たちにご両親の姿でわかった。

お腹が減ったお客さんたちが一斉に押し寄せたのである。

そういえば、自転車も普段以上に多い。

ここで待っていても、いつになるやら。

諦めて方向転換した行先は・・・。

平成30年9月3日に実弟の3男と食事した杵屋麦丸北加賀屋店に決まった。

その店なら、麺類もあるし、丼ぶりもんもある。



手つくりのおにぎりもあるから、おふくろもOKを出した杵屋麦丸北加賀屋店

到着した時間帯は午後1時40分。

耳鼻科の処方箋受け取りに時間を要したから、今頃の時間になった。

さて、メニューは何にする。



うどんに丼ぶりセットが700円。

かけうどんか、ぶっかけか。

温い麺か、冷たい麺か。

それをベースにどれかを決めたら、かつ丼か、ねぎとろ丼、牛とじ丼のいずれか一品を選ぶ700円のどんぶりセット。

かーさんは、ぶっかけうどんにねぎとろ丼に決めた。



おふくろは並360円のおぼろ昆布うどんに150円の梅おにぎりと80円のミニいなり。

私は、ぶっかけうどんにがつがつ食べられる牛とじ丼。



それぞれが美味しさに浸って食べていた。

落ち着いて食べるわけにはいかず、次の治療が待っている。

(H30. 6.14 SB932SH撮影)
(H31. 4. 5 SB932SH撮影)

団地に観た春告げる花散らし

2020年12月12日 09時45分15秒 | 自然観察会(番外編)
おふくろが通院する耳鼻科と歯科医院の送迎にやってきた大阪・住之江区の大和川団地。

満開になった桜の木がある。

車を近づけてみれば桜の花がいっぱいに広がっていることがわかった。

花びらには違いないが、ほとんどが5枚花弁のまんま。

風に煽られて落下したようでもない。

樹上にチュンチュン・・・チィーの囀り。

2羽が飛び交う樹上の野鳥はニュウナイスズメ。

持ち合わせのカメラはケータイしかない。



ニュウナイスズメが落とした花散らし状態を撮っていた。

ラッパ落としともいう野鳥の生業痕。



春が来たかなと思うべな、であるがこの自然をおふくろに見せてあげようと歯科医院に出かけるちょっと前の時間を利用して乗車する軽バンの窓から覗いてもらった。

へぇー、長年ここ団地で暮らしてきたが、こんな状態の花散らしは初めてや、と言っていた。

(H31. 4. 5 SB932SH撮影)