MT-DRACO with Sesam Tech
Portapcchi
ルーフキャリア
MT-DRACOオリジナルスペック
初回製作分予約受注開始です。
想定納期は受注後1.5~2ヵ月になります。
(税込)
● 単色フレーム+MT-DRACOユーロプレート ¥182,500
● 単色フレーム+MT-DRACOユーロプレート+ウッドデッキ
¥203,500
標準カラー: シルバー・ブラック・イエロー
標準ウッド: セランガンバツ
*梱包送料別途
特注仕様のカラーリング及び特注ウッド等に関してましては
お問合せ願います。
Sesam Techさんシリアル番号プレートと
MT-DRACOプレートのWネーム
オリジナルスペックによる非常に手間暇を掛けた
職人クラフトマン氏による工芸品ルーフラックです。
クラフトマン氏自身の製作概要になります。
👇
1,溶接完了後、フラックス除去(溶接時の部材酸化を防ぐため、
予めガスの中に含まれていますが溶接後これが固化します)
しっかり取っていないと塗装が剥げる原因になります。
蒸気とワイヤーブラシで落とすのですが、これが結構大変です。
この後、サンドペーパーで塗料の密着の為に(#240くらい)
足付けします。
この後シリコンオフで脱脂を2回くらいし、空拭きします。
2,エポキシ系の錆止め塗装を少し厚めに行います。
3,エポキシ塗装が半硬化状態で、プライマーサフェーサー塗装を行います。(防錆塗装が乾燥し終わってしまったら、足付を行わなければなりません)
4,サフェーサーを研いで(#800~1000)塗装面を整えます。
5,塗装色に塗装します。2~3回位塗り上げます。
通常はここまでですが、黄色やオレンジなど
低隠ぺい色の場合は、いきなりでは発色が悪いので、
前工程として白色を塗装します。(都合3~4回)
6,クリア塗装の場合は、塗装色乾燥後#1500で足付した後、
3回くらい塗装します。
雨の日や湿度が高い時は塗装できません。
無理にやると白濁してしまいますので、
梅雨時などは時間が掛ります。
溶接に使用しているブロンズ溶接ですが、時間が掛るため現在のマスプロ製品ではほとんど使われていません。
元々は、第2次大戦中のイギリスで開発されたものと聞いています。
男手が足りない戦時下において、戦闘機(スピットファイヤーなど)
のフレームやエンジン台等々の部品を婦人でも溶接出来るように
開発されたものです。
アセチレンガスをべーパータンクと呼ばれる容器の中を通すことで、
アセチレンガスの中にフラックスを混合させるようにしたのです。
このことで溶接部が良く見えるようになり、
溶融状態を確認しながら溶接できるようになりました。
特徴としては:
1,部材である鉄材を溶かすほどの温度ではないため、
部材強度の劣化が低く抑えられること
2,溶剤であるブロンズは鉄に比べて強度は弱いですが、
盛り上げることでより以上の強度を保てる
3,壊れた場合、その壊れた部位だけを加熱して取り省き、
新たな部材を同じように溶接することで
より簡単に修復作業が出来るので、
戦時下のような状況で対応が簡単にできる。
(酸素とアセチレンガスだけで、電気など不要)
4,溶接である限り必ず歪は出るが、
鉄部材を溶かして行う溶接に比べれば少ないので
簡単なジグで行える。
5,一番の欠点は、溶剤(ブロンズ)が流れる最適温度まで
余熱が必要なため、ほかの溶接に比べて時間が掛ること。
6,溶接作業は全般に温度管理が重要なので、
うまくコントロールする為には繊細さが必要だが、
この部分も本来女性の方が向いているかもしれません。
溶接ビードも性格が出ます。
繊細な対応ができる人が行うととても美しいです。
溶接後は取り付け角度や位置などを確認しながら修正作業は必要です。
その後フラックス除去作業に掛ります。
量産は、無駄を省くことが全てですから、このような作り方は
真逆のアプローチですが、細かい対応が可能ですので、
今回のラックのような製品つくりには向いています。
文字による説明なので中々伝わらないかもしれませんが
知識と経験に裏付けされた工芸品であると思います。
大量生産の世界では決してお目に掛れない逸品!
正に時代を超えてその価値が光り輝くモノ創りと思います。
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ご興味ありましたら先ずは現物確認!
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