小湊鉄道の無人駅をめぐってきたが、ちょっと足を伸ばして三島湖へ行ってきた。君津市のホームページには、三島ダム湖として紹介され昭和31年(1956年)に完成した農業専用ダムで、ヘラブナ釣りや冬にはワカサギも釣れるという。この日も数隻のボートが出ていた。
わたしは、釣りの趣味は無いので目的は別のところにあった。それは湖の近くにある三島神社の男根を確かめるためだった。散々迷った末、家の庭に見かけたご婦人に聞いてたどり着いた。
杉木立の中に赤い朱塗りの鳥居が鮮やかだ。苔むした周辺からはかなりの年代を思わせる。そして社殿の脇にそれはあった。
石の祠を模した中に珍妙なのが屹立していた。しかも鉄の横棒で保護されているという按配。
その周囲には、手造りの木製の男根数本が願い事を秘めて置かれていた。手にとって見ると中が腐食したものもあってかなり長い年月が経っているようだ。どんな思いだったのだろうと想像してみた。
日本各地には、女性の性器をまつる神社もあって、懐妊や安産を願うことのようだが、男根はどんな意味があるのだろうか。勝手に想像すると、勿論子孫が欲しいというのが第一だろう。それにセックスに強くなりたいという男の願望といつまでも使い続けたいという切実な願いも含まれているだろう。
それにしても自分のモノを引っ張り出して、木に彫っている姿を想像すると、滑稽でもありその真剣さに頭の下がる思いがする。気持ちは良く分かりますよとつぶやきながら神社を後にした。>