ボトルを一本気分よく飲めたのは遠い昔のことになった。ワインをいつ頃からどんな動機で飲み始めたのかも思い出せない。
素敵な女性とレストランで「私ワインがいいわ」という言葉がきっかけで、当時一本5000円もする赤ワインを飲んだという記憶もない。
とにかくまだまだワインは、高級イメージの頃で、ボージョレーヌーボーも話題に上らなかった。確か、一本3000円が最低の値段だった気がする。
それでもムリして時々飲んでいたけれど、そのうちに若い女性が飲み始めた。イタリア料理の普及と歩調を合わせたようだった。
なんでもそうだけど若い女性が飲み始めると一気に流行する。若い女性は、お洒落なものが大好きなようで、ワインもその一つだろう。
ワインには赤と白にロゼがあるが、光にかざす赤の宝石のような色合いの素晴らしさ。白の透明感に癒される。ロゼは飲んだことがない。
年をとるとワインの分量も減るが、赤ワインより白が好ましくなる。ワインにはテイスティングとかいう儀式ばったものもあって、敬遠する人もいるかもしれないが、映画’04「サイドウェイ」を観るのがいい。友人の結婚を機に中年男二人がカリフォルニアのワイナリーの旅をするというもの。ワインの薀蓄が満載で一見の価値あり。
ちなみに私の好きなのは、シャブリなんです。